出版社内容情報
深山で生まれ、支流を集めて川幅を広げ、海へと流れ込む「川の一生のドラマ」を一望できる絵本。丁寧に細かく描きこまれた絵からは、四季の変化や、それぞれの土地に暮らす人々の様子が読み取れます。
内容説明
雪山の湧き水から生まれた川が海に注ぐまでの“川の一生”が、全長2.3メートルの画面に丹念に描きこまれた画期的な絵本です。上流は雪におおわれた冬、少し下れば川下りの人々をのせた舟が行く春、中流では夏の田畑を潤し、台風で荒れた後は、河口付近まで秋の紅葉の中を満々と流れ…と四季の移ろいが見られます。人の暮らしと川との関わりが、広い視野で、しかもユーモラスに描かれ、大人も子どもも広げるたびに新しい発見ができるでしょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ochatomo
15
初出1981年 かこさとしさんの「かわ」(初出1962年)は左から右へ進んだが、この絵本は右から左へ進む 猪猟やスキー場造成風景など、この絵本もレトロ 木材切り出しや橋の架け替え風景がリアル 1992刊2020/05/19
ochatomo
10
かこさとしさんの絵巻は7mもあるが、こちらは2mで広げやすい 山奥の我が町を都会の中学生らに紹介するのによい1冊と聞き【再読】 昭和12年生まれ作者による初版1981年よりもレトロな絵から話題も湧きそう2023/04/12
どら母 学校図書館を考える
10
記入漏れ2020/08/14
おはなし会 芽ぶっく
10
1滴の水が、山奥深くでひたたり落ち、その1滴が小さな流れとなり川になって自然を豊かにしてくれます。2020/08/14
遠い日
9
川の源流から、上流、下流へと、流れと岸にあるいろいろなドラマを孕みつつ、下っていくのは楽しい。川の持つ特性、自然の災害も含めて、川はまるで生きているようだ。2019/05/14