現代歌人文庫
続・春日井建歌集

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  • サイズ B6判/ページ数 158p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784772004350
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0392

内容説明

歌集『白雨』完本収録、他自選作品、歌論「吉井勇―舞台の幻影」、歌人論「ひたぶる生命への渇望」(篠弘)、「絶対童貞の夢」(小池光)等を収録。

目次

『白雨』(全篇)(朝寒;バース行;白雨 ほか)
自撰歌集(『青葦』(抄)
父母に献ず
山脈水脈 ほか)
歌論(口語のかおる部屋のサニー・サイド・アップ―加藤治郎;感官を歓ばさむ―松平盟子論;吉井勇―舞台の幻影)
歌人論(ひたぶる生命への渇望―春日井建;藍に滴らす酒―春日井建歌集『水の蔵』;『白雨』―彼岸を抱えこむ生 ほか)

著者等紹介

春日井建[カスガイケン]
昭和13(1938)年12月20日愛知県に生まれる。父、母政子も歌人で父の編集する「短歌」(中部短歌会)に初期作品を載せる。33年角川「短歌」に「未青年」50首発表。アンソロジー「新唱十人」参加。その後、ラジオ、テレビ、舞台などの仕事を手がける。45年歌集『行け帰ることなく』刊行、作歌を中断する。54年父の死により「短歌」編集発行人を引受け作歌を再開。平成4年中日歌人会委員長。12年第六、七歌集『友の書』『白雨』により、日本歌人クラブ賞、迢空賞を受賞、同年歌集『水の蔵』刊行。16年第57回中日文化賞を受賞、歌集『朝の水』刊行。5月22日、65歳で死去
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感想・レビュー

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いづこにて死すとも客死カプチーノとシャンパンの日々過ぎて帰らな|哀訴する声は形となりもせず受話器のなかの夜のすすり泣き|飢えゐたる少年の日を憶ふとき胃の腑のうちに月光はさす|死がいつも身近にありし幼き日忘れさせじと降る蟬しぐれ|雨の街みさけてゐたりわれと汝と息あはせつつ狂ひもあへず|ますぐなる目はわれに向き戦へと澱みなく言ふ遁れ得ざらむ|性別の領分を知らず生きこしを透れる月のひかりにおもふ|防潮堤越えくるしぶきに濡れながら性に苦しみし十五歳半|誰も彼も泳ぎ去りにき性差を知らず波間にわがただよふに2021/02/23

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