イクメンじゃない「父親の子育て」―現代日本における父親の男らしさと“ケアとしての子育て”

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イクメンじゃない「父親の子育て」―現代日本における父親の男らしさと“ケアとしての子育て”

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784771030350
  • NDC分類 379.9
  • Cコード C1036

内容説明

子育てする父親だけど、イクメンじゃない?!イクメンがもてはやされる現代日本において、父親が子育てに関わりづらいのは、長時間労働だけが原因なのだろうか?本書では「男らしさ」と「ケアとしての子育て」という観点から、父親の子育てをメディア(育児雑誌、厚生労働省ホームページ)や父親へのインタビュー調査より分析し、イクメンとは異なる、父親の子育てへの新しいまなざしを示す。

目次

第1章 「父親の子育て」再考―“ケアとしての子育て”と男らしさのジレンマ(日本の「父親の子育て」政策;「父親の子育て」に関する研究 ほか)
第2章 育児雑誌における父親像と性別役割分業(雑誌における男性像と父親像―先行研究と本章の分析視点;『たまごクラブ』『ひよこクラブ』の父親コーナー―調査方法と分析対象誌の特徴 ほか)
第3章 公私領域と「父親の子育て」―イクメンプロジェクト(厚生労働省)ホームページの父親の育児体験談から(分析枠組「公私領域と性別役割分業の相互作用モデル」;イクメン宣言をする父親たち―調査方法と分析対象者の特徴 ほか)
第4章 「父親の子育て」と公私領域のジェンダー規範―インタビュー・データから(ジェンダー規範の大きな変化を経験した父親たち―調査方法と分析対象者の特徴;「父親の子育て」の現状―分析対象者の共通点と相違点 ほか)
終章 「父親の子育て」から“ケアとしての子育て”へ(「父親の子育て」における“ケアとしての子育て”とジェンダー規範とのジレンマ;ケアを基盤とした社会を目指して)

著者等紹介

巽真理子[タツミマリコ]
2016年大阪府立大学大学院人間社会学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。現在、大阪府立大学研究推進機構ダイバーシティ研究環境研究所特認准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

18
「ケアとしての子育て」というオリジナルな概念を用いながら、育児に携わることが難しい父親たちの現状を雑誌の言説分析とインタビュー調査をもとに分析している。大筋としては職場領域が「一家の稼ぎ頭としての男らしさ」に囚われている場合は、その規範が家庭にまで影響を及ぼすという分析である。つまり、労働にひたすら従事し、家庭のことは二の次という意識と実態が再生産されていく。著者は、イクメンプロジェクトのジェンダー観に問題がないかという疑問を投げかける。「仕事」という役割意識を捨てられないまま育休を控える男性は多いのだ。2021/05/18

kitten

6
図書館本。タイトルみて借りた。かなり難解で論文みたい、と思ったが、本当に学位論文を基に書き直したものだったらしい。どうせならもうちょっと読み易くして欲しかった。今のイクメン像は、父親が仕事ができる、一家の稼ぎ頭であることを前提として、その上での男性の育児参加を求めているが、その前提条件を外さないとケアとしての子育てはできないんじゃない?という話。特に男性の職場のジェンダー観が重要。ロールモデルとなるような人がいるかどうかでかなり違う。今、頑張ってる人がイクメン第一世代かも。2020/06/17

舞々

4
「男性の子育て」「ジェンダー秩序」をベースに、男性が「ケアとしての子育て」について各論文・自インタビューを網羅的にまとめた、論文としてあったものを加筆修正し出版されたもの。読後間もなく「育児」の定義が曖昧だということに気づく。 「『一家の稼ぎ主』としての男らしさ」を持つ父親を『理想の父親』として、潜在していることがわかる。かつ「育児に積極的に参加」させようと誘導しているのが昨今。「『一家の稼ぎ主』としての男らしさ」素が希薄で「育児に積極的に参加する」父親は、イクメンの定義から外れモデルケースとはならない。2018/12/07

Muronoa Zono

2
男性が子育てを自分事として捉えていくためには働き方の工夫もしていく必要がある。 現在男性の育休取得率は6%弱。 男性が育休取得することのリスクを労働者(父親)や企業だけに押しつけるんじゃなく、きちんと国家が施策を打ち出さないと絶対取得率は上がらない。 女性が子育てすることを『イクウーマン』と呼ばないのは、女性が子育てすることは当たり前だと思われているから。 だとしたら男性が子育てすることを『イクメン』なんて呼んでいるうちはいつまで経っても現状は変わらないと思う。2019/06/17

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