出版社内容情報
“本の探偵”は、いまやひっぱりだこ。なつかしい、感動のあの場面―貴方の記憶の断片をもとに、その本を探り当てる。
●そもそも、ことのはじまりは
●本の探偵、いたします
●探偵さんと図書館さんの微妙な関係
●さあ、探偵業の始まりです
●手紙は本をよび、本は手紙をよぶこと
●古い、古ーい本の山、ついでに本屋もやるはめになったこと
●まぼろしの“あかね”の本
●本好きの、ひとはみな、友だちだ
●本をお探しになる方へ
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さすらいのアリクイ
8
児童文学が好きな著者が児童文学の雑誌を作り、雑誌の中に題名を忘れたり探している本を探しだす探偵をやりますという告知を出し、あちこちから依頼が届くようになったことの過程と、著者の元に届いた依頼の調査結果、依頼人とのやりとりなども書かれた本。図書館のレファレンスサービスのことや児童文学についての情報の部分が読みごたえがありますが、僕はやはり本の最初の方に載っている本の探偵をやるまでのいきさつを読むと熱くなるんですよ。ブラブラしていた著者がこれだ! というものをつかむ過程。くせがありますけど好きな本です。2018/08/29
Norikko
5
本の探偵さんに依頼した方々の文書も素敵。60代以上はともかく、現在の40~50代でこういう美しい日本語で書状をしたためられる人は少ないのではないだろうか。ケストナーの「五月三十五日」が手塚漫画になっていたのは知らなかった。全集とかに入ってるのかしら、読んでみたいな。2020/11/29
外野伽夜
1
児童文学や学校図書館運営等で有名な赤木かん子さんが、昔読んだ本(主に児童書)の断片的な情報からどの本だったかを探し出す、本の探偵としてデビューした時のお話。こういう経緯で本の探偵をやってたんですね。バイタリティが凄いなあ。今はネットで探せばすぐ判明したりするだろうけど、人力が有効な時もあるしこういう人がいっぱいいるといいですよね。理想的なレファレンスサービスだなあと思いました。2015/03/28
kama
1
★★★★ 再読。 埜納タオ氏の漫画「夜明けの図書館」を読んで読み返したくなった。昔から本好きであったがここに出てくる本とは不思議なくらい縁が無い。沢野画伯の装丁も好ましい。あっ相談です。昭和30年代、表紙はステゴザウルスで、地底に中生代・・・(冗談)2014/11/10