対訳 「いき」の構造

対訳 「いき」の構造

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  • サイズ A5判/ページ数 213p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784770040916
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0082

内容説明

日本人の現実生活の中に、いきいきと表現されてきた「いき」の構造を、浮世絵や歌舞伎などに息づいていた江戸文化の美意識や、東西の思想、芸術、言語、風俗、建築、生活様式などの分析から浮き彫りにし、過去と現在と未来を繋ぐ「日本人の生き方」を探求した、日本哲学史上における希有の書。1930年に発表されて以来、長年にわたり、多くの読者に読み継がれてきた不朽の哲学書を英訳し、原文と比較対照できるようにしたバイリンガル版。翻訳者による、豊富で詳細な注釈付き。

目次

1 序説
2 「いき」の内包的構造
3 「いき」の外延的構造
4 「いき」の自然的表現
5 「いき」の芸術的表現
6 結論

著者等紹介

九鬼周造[クキシュウゾウ]
1888年、九鬼隆一男爵の四男として東京・芝に生まれる。第一高等学校卒業。東京帝国大学哲学科でケーベル博士に師事。同大学院を退学して1921年から8年間、ドイツとフランスに留学し、リッケルト、フッサール、ベルグソンらから直接に哲学を学んだ。また互いに頭角を現しつつあった同世代のハイデッガーとは影響を及ぼし合い、フランス語の指導をしてくれた青年のサルトルには刺激を与えた。1929年に京都帝国大学に招かれ、1935年には教授となり、西洋哲学、現代哲学を講じた。著書に、「いき」という日本人の美意識を哲学的、文化的に探求し、名著のほまれ高い『「いき」の構造』(帰国して1年後の1930年に発表)のほか、『偶然性の問題』『人間と実存』『文芸論』『巴里心景』などがある。1941年、京都にて死去

奈良博[ナラヒロシ]
1951年長野県生まれ。アメリカのノースカロライナ州の大学に留学。メキシコの大学で学士号を修得。カンザス大学で言語学博士号を取得。フロリダ州立大学客員教授、甲南大学客員教授を歴任。現在、ペンシルバニア州のピッツバーグ大学東アジア言語文化科科長および教授、アジア研究所教授。専門は言語学、言語哲学、日本近代思想史、日本語教育法など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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