内容説明
遺伝子決定論者によれば人間のオスは遺伝子をばらまくために浮気をするのだそう。けれども子どもを作るために浮気をする男女はほとんどない。なぜならヒトは遺伝子を残すためだけにセックスをしているわけではないから。ましてやヒトの一生が遺伝子の運搬だけに捧げられているなんてあり得ない。本書はドーキンスの「利己的遺伝子」の矛盾を指摘して、何のためにヒトが生き、セックスするのか、その真実を解き明かします。
目次
第1部 生命のふたつの側面(遺伝子にとりつかれて;ニワトリが先か卵が先か―生命にはふたつの側面がある;自然界で行われている経済的活動;なぜ子どもを作るのか;これが公式??経済性+子ども+時間=進化;クローン、コロニー、そして社会生活について)
第2部 人間という変わりもの(生物の常識からはずれた現代人)
第3部 ヒューマン・トライアングル―セックスと経済と子づくり(生殖から切り離されたセックス;個人的レベルで見たセックスと経済と子づくり;社会的レベルで見たセックスと経済と子づくり)
著者等紹介
エルドリッジ,ナイルズ[エルドリッジ,ナイルズ][Eldredge,Niles]
コロンビア大学及びコロンビア大学大学院にて古生物学と進化生物学を専攻する。ニューヨーク市立大学非常勤教授も務め、現在アメリカ自然史博物館無脊椎動物部長。1972年にスティーヴン・ジェイ・グールドと提唱した「断続平衡説」は大きな反響を巻き起こした。また「ウルトラ・ダーウィニスト」との論争でも知られている
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