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内容説明
その学者先生のおやしきは、たいそう大きくて、長い廊下やドアが続いていて、がらんとした部屋がたくさんありました。「家の中を探検しようよ」、そうピーターがいうと、ほかの三人の兄弟も、さんせいしました。次から次へと部屋をまわり、ある部屋にルーシィだけが残りました。大きな衣装ダンスしかないので、みんな出ていってしまったのです。ドアをあけると、タンスの中に、毛皮の外套が何枚も吊るさがっています。ルーシィはタンスの中に入りました。まっくらな中に、二列めの外套がぶるさがっています。それをかきわけ、二足三足、ふみこんでいきました。すると…。ルーシィは、知らぬ間にナルニアの森に入り込んでいたのです。偉大なライオンのアスランがおさめるナルニア国で、ピーターやルーシィたちが白い魔女と戦う傑作ファンタジー。
著者等紹介
ルイス,C.S.[Lewis,C.S.]
1893年、アイルランドのベルファスト市生まれ。オックスフォード大学卒業。最初は母校の、次にはケンブリッジ大学の教授となる。専攻は中世およびルネサンス文学。著書は約40冊。キリスト教精神に基づいた一大ファンタジーである本書「ライオンと魔女」を1950年に出版、それから毎年、この「ナルニア国ものがたり」を書きつづけ、1956年の第7作「最後の戦い」で完結。1957年に、カーネギー賞を受賞する。このほか、キリスト教についての作品「痛みの問題」「悪魔の手紙」、SF「沈黙の惑星より」「ペレランドラ」、ホーソンデン賞受賞作「愛とアレゴリー」などがある。1963年に亡くなる
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