• ポイントキャンペーン

光人社NF文庫
本当にゼロ戦は名機だったのか―もっとも美しかった戦闘機 栄光と凋落

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769826408
  • NDC分類 538.7
  • Cコード C0195

内容説明

ゼロ戦―その優美で繊細なスタイルに加え、戦争の末期に特攻の主役となった悲劇的な最後は、日本人の心情を強く揺さぶるものがある。名優の栄光と凋落。それを目のあたりに演じてみせたのが、ゼロ戦であった。人々の心の中にいつまでも生き続けるであろう、名優の生い立ち演技の過程を愛情こめて振り返る。

目次

第0章 ゼロ戦誕生
第1章 旭日のゼロ戦
第2章 ゼロ戦隊強し
第3章 ゼロ戦の死闘
第4章 あゝラバウル戦闘機隊
第5章 ゼロ戦の転機
第6章 落日のゼロ戦

著者等紹介

碇義朗[イカリヨシロウ]
1925年、鹿児島生まれ、東京都立航空工業学校卒。陸軍航空技術研究所をへて、戦後、横浜工業専門学校(現横浜国立大学)卒。航空、自動車、鉄道などメカニズムと人間のかかわり合いをテーマにドキュメントを発表。航空ジャーナリスト協会会員。横浜ペンクラブ会員。自動車技術会会員。カナダ・カーマン名誉市民(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Machida Hiroshi

6
本書は、航空機設計を志して陸軍航空技術研究所に入り、戦後は航空機や自動車の研究と、それにまつわる本の執筆を得意とした著者が、資料などを基に、ゼロ戦の開発から最後の凋落までを書いた歴史書です。本書を読んで、空戦性能、航続距離、操縦のし易さ、機体の美しさを含めて、堀越二郎という妥協を許さぬ天才が作り出した初期のゼロ戦は、まさしくその時代の名機だったのだろうと感じました。それだけに、その後の敗残に向かう転落ぶりが胸を打ちます。ゼロ戦は、第二次世界大戦時代の日本に咲いた、一輪の可憐なあだ花だったように思います。 2017/03/09

Yasuhisa Ogura

2
本書は、ゼロ戦の誕生から活躍、そして終焉までを扱ったもの。基本的には、南太平洋上の陸上基地から出撃したゼロ戦の活躍を描く。ゼロ戦が、第2次世界大戦中の日本の主力戦闘機であったあったことは間違いない。しかし、本書ではゼロ戦以外の有力な戦闘機が日本に出現しなかったところに、日本の国力の限界があったと指摘する。また、スピットファイヤーやME109と比較して設計に余裕がなく、改良が難しかったことも、ゼロ戦の悲劇であった。2012/07/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/350669
  • ご注意事項