内容説明
ヒトラーが戦争遂行のために欧州各地に築いた極秘の野戦指揮所―総統本営。チャーチルが独戦闘機の消耗を図るため犠牲となったニュールンベルグ爆撃隊。スターリンが握り潰した独軍開戦情報。二次大戦の舞台裏で展開された飽くなき勝利への戦術の数々と、そこに埋没した将兵の悲劇の実状を描く秘めたる戦記。
目次
第1章 恐るべき二重スパイの実力(国家レベルの高度な謀略―ヒトラーとドイツ情報部は英国の二重スパイに騙されたのか)
第2章 ヒトラーの総統本営(ヒトラーはベルリンにはいない―謎に包まれた一六ヵ所の総統本営と機動総統本営列車)
第3章 テスト・パイロットが語るドイツ試作機の最前線(ハインケルHe280の挑戦―ハインケル・ジェット機はなぜメッサーシュミットに負けたのか)
第4章 不可解な戦略上の誤算と疑惑(反戦家リンドバーグのスパイ説―ルーズベルトに嫌われた世界的ヒーローの行動;英本国艦隊泊地に住むスパイ―スカパ・フローの英戦艦の撃沈は情報員の誘導か ほか)
第5章 戦場で起きた奇怪な事実(Uボート対駆逐艦―巨大な波でUボートにのり上げた米海軍護衛艦;北アフリカの行方不明機―一六年目にリビア砂漠で発見されたB24爆撃機 ほか)
著者等紹介
広田厚司[ヒロタアツシ]
1939年、北海道に生まれる。明治大学卒業。会社勤務の傍ら、欧州大戦史の研究を行なう。月刊誌「丸」をはじめ各誌に執筆。翻訳家
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