光人社NF文庫
憲兵よもやま物語―若き伍長のイラストエッセイ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 307p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784769824169
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

荒くれ男の集団の治安を守り、情報戦、軍機の保護、スパイ活動防止に活躍した若き憲兵下士官のイラスト・エッセイ。恐ろしい憲兵の“キャラクター”を覆しシャバ気たっぷりの人情ゆたかな憲兵の素顔を描き、一般の戦闘兵科とことなる諜報戦にたずさわる兵隊たちの第一線の実態を中国大陸南京を舞台に語り伝える。

目次

憲兵とは
誉れの入営
別れの季節
憲兵になるみち
チャイナ・タンゴ
擲弾筒分隊
初年兵の歌
ラッパは悲しからずや
不吉な黒い帽子
憲兵志願〔ほか〕

著者等紹介

山内一生[ヤマノウチイッセイ]
大正11年、愛知県に生まれる。昭和18年2月、兵役にて福井県鯖江の歩兵36連隊へ入営する。現地入隊のため、中国へ移送。独立混成13旅団、独歩第58大隊へ入隊。同年7月、南京市の憲兵教習隊へ転属。昭和19年3月、中支派遣憲兵隊司令部第6班へ配属。無線教育を受ける。同年6月、任陸軍憲兵兵長。同年12月、第6班を憲兵無線探査隊に改編。徐州地区諜報工作に進出する。昭和20年2月、任陸軍憲兵伍長。戦後は広告会社美術部に勤務。退社して、イラストレーターとなる。現在、洋画家(無所属)。工房「きらら・アート」主宰
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感想・レビュー

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nnpusnsn1945

6
中国戦線における憲兵について垣間見える本。著者は無線解読係のため、よく聞かれる拷問の記述はないが、物事を極端に美化してもいない。訓練の面白話、餃子を食べに行った事、慰安所(会話しただけ)、裁判、民間人との交流(間違った中国語で恥をかいた)・・・真面目な学術書では書かない事もあるので魅力的な一冊である。文体も、よもやま物語シリーズであるためか、何度も読み返せるくらい読みやすい。憲兵は普通街中を歩く際は軍服ではなく、中国服を着るのが普通だと知った。洋車引き(人力車引き)に変装したことも興味深い。2020/10/12

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