内容説明
空力抵抗を減らす洗練された機体形状、翼断面形、2翅固定ピッチプロペラなど東京帝大航空研が独自の技術を駆使して周回航続距離世界記録を樹立させた名機「航研機」―より遠く、高く、速くと、三大目標に挑戦したA‐26、研三、ロ式B型の研究機に賭けた日本航空技術者の苦難の道程とその成果を描いた話題作。
目次
第1章 東京帝国大学航空研究所(臨時軍用気球研究会;東京帝国大学航空研究所の誕生)
第2章 世界記録を樹立した深紅の翼「航研機」(計画の台頭;揺れ動いた計画 ほか)
第3章 ロ式B型高高度研究機(SS‐1)(「特秘」計画のスタート;成層圏とは ほか)
第4章 キ七七長距離研究機(A‐26)(計画のスタートから完成まで;A‐26のアウトライン ほか)
第5章 キ七八高速研究機(研三)(計画から初飛行まで;キ七八のアウトライン ほか)
著者等紹介
秋元実[アキモトミノル]
昭和3年、東京牛込に生まれる。東京府立第四中学校を経て、東京都立航空専門学校に入学、航空機設計技術者を志したが、終戦のため実現せず、以後、日本軍用機史の研究に従事。各種航空雑誌、軍事雑誌、模型雑誌、少年雑誌に執筆。昭和23年より平成2年まで、42年間にわたり参議院事務局に奉職、委員会運営事務、広報写真撮影等に従事
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