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光人社NF文庫
最後の関東軍―勝どきの旗のもとに (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769822967
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

昭和二十年八月九日午前零時、満州領内に怒涛のごとく進入したソ連機甲部隊。その猛攻に屈することなく、終戦をも知らず、十八日間におよぶ死闘を堅牢な地下要塞に拠って展開した国境守備隊―敗北をかさねた日本軍の中で、ソ連の進出を一歩も許さず、ついに“勝利”を収めた関東軍精鋭の戦いを描いた感動作。

目次

第1章 国境線(第一地区・八月八日)
第2章 陣地進入(第一地区・八月九日)
第3章 撤退命令(第三地区・八月九日)
第4章 司令部転進(第四地区・八月九日~十日)
第5章 陣地戦(第一地区・八月十日~十四日)
第6章 逃避行(第三地区・八月十日~十四日)
第7章 玉砕戦(第四地区・八月十日~十三日)
第8章 停戦勧告(第一地区・八月十四日~十七日)
第9章 奇襲戦(第一地区・八月十八日~二十四日)
第10章 勝どきの旗(第一地区・八月二十四日~二十六日)

著者等紹介

佐藤和正[サトウカズマサ]
昭和7年、北海道に生まれる。満州国新京特別市(現在の長春市)で終戦を迎える。日本大学芸術学部を卒業、河出書房入社。昭和37年より文筆活動に入り、ノンフィクションを中心に執筆。平成3年10月歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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tenma

2
日ソ不可侵条約を破って、ソ連が満州に進入してきたのが昭和20年8月9日。敗色濃厚な中でソ満国境線に展開していた関東軍は次々に戦線を後退させていた。その中で8月15日の終戦の事実も知らず、ソ軍に抵抗し続けた部隊の話。但し、話の内容は、かなり脚色されており、ノンフィクションとは言えない。兵站線(後方支援)を重視せず、精神論のみで戦っていた関東軍にあって、どのような作戦が展開されたのか。生き残りの隊員からの聞き取りを行った労作と思われるが、章毎に話が飛躍する上、登場人物も多いため、残念ながら一貫性に欠ける。2009/03/12

ひろゆき

0
終戦前後のソ連軍満州侵攻時の関東軍第一国境守備隊の話。生存者の証言があいまいなことなどから、戦闘詳細を含めフィクションをまじえた小説と著者のことわりあり。ナチス精鋭と何百万人単位規模の大会戦を勝ち抜いたソ連軍である。さっさと機動部隊を要所に侵攻させ、後生大事に山上に築いた要塞にたてこもるわずかな日本兵など、後でね…という感じらしく、火砲による制圧もぬるい。それでも、温存していた日本軍最強部隊がぁ…あっという間に瓦解。終戦後も、上からの命令なければと抵抗続ける日本軍の硬直姿勢に、その子孫ですが、赤面あるのみ2012/01/04

なっちゃん

0
終戦後も戦い抜いた関東軍部隊の話です。ノモンハン戦の時もそうですがソ連軍に対して不意打ち夜襲が有効なのがわかりました。それと満州侵攻時のソ連軍の様子、戦術がわかりましたので読んで良かったです。2019/01/12

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