内容説明
大陸紀行3,800キロ。日露戦争、満鉄、関東軍、ラストエンペラー、王道楽土、ソ連侵攻、残留孤児…。幻影の帝国「満州国」は現代に何を遺したのか?時の帳の向こうに消え去ったまぼろしの国・満州国。かつての大陸の玄関口・大連から瀋陽、長春、そしてハルピンへ―。中国東北部の広大な大地を行く者の眼前に次々に現われる歴史の痕跡。帰国直後に急逝した文芸評論家・尾崎秀樹とともに知られざる旧満州の道を歩いた歴史作家が綴る異色のルポルタージュ。
目次
大連から旅順へ
二〇三高地
水師営
瀋陽への道
満州族
満州事変
平頂山での記憶
長春の風景
愛新覚羅溥儀
ハルピンの百年
満蒙開拓団
シベリア抑留
満州で考えたこと