内容説明
設計論の視点からのインタフェースデザインの本。今日の日本において主流となっている組込み型の製品のインタフェースを中心とした。
目次
第1章 人の科学とインタフェース
第2章 インタフェースとユーザビリティ
第3章 ガイドラインと評価法
第4章 開発のプロセス
第5章 インタフェースデザイン設計の手法
第6章 コンテクスト視点のデザインコンセプト
第7章 数理解析を用いた評価法
第8章 新しい視点
第9章 次世代のインタフェース技術
第10章 インタフェースデザインと知的財産
著者等紹介
井上勝雄[イノウエカツオ]
1978年千葉大学大学院工学研究科修了。同年三菱電機(株)に入社。2000年同社デザイン研究所インタフェースデザイン部長を経て、2002年より広島国際大学感性デザイン学科教授。博士(工学)、認定人間工学専門家、専門社会調査士。感性工学およびデザイン評価、インタフェースデザインに関する研究に従事し、企業との共同研究を推進している。1996年日本デザイン学会研究奨励賞受賞、2004年・2005年日本感性工学会出版賞受賞、2005年日本知能情報ファジイ学会著述賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たいそ
5
2008年。「現在のインタフェースデザインの研究は、問題発見とその解決提案を目的とするユーザビリティ評価の研究の範囲をあまり超えていない」。問題解決型アプローチはマイナスをゼロに近づける考え方で、一方ユーティリティはプラスの価値を積み上げていく考え方というのはなるほどと思った。経路依存性、ロックイン現象やTVゲームの例(良いI/Fデザインは良いUXになる可能性が高いが、逆は保証がない)は参考になった。「わかりやすさ偏重の傾向を危惧している。製品を使う楽しさも含めた人間中心設計の視点を深化させてほしい」。2020/06/28
しのみー
0
古い本ですが良書だと思います。教科書としての利用を目的としていることもあり、全体に平易で各方法論にもしっかり例が提示してあります。すごく現実的なデザインの本。ノーマンの誰のためのデザインを積んであるので読まなきゃなーと思いました。2017/02/20
noritsugu
0
表面的には難しすぎはしないが、深く理解するには結構難しいかも~2009/09/15