内容説明
現代数学から絶対数学へ。未知なる数学領域への探究。そこには絶対ゼータ関数論、絶対保型式論、そして至大なリーマン予想が…
目次
絶対数学に至る道
一元体
和のない世界
絶対体
絶対ゼータ関数論
絶対線形代数
絶対極限公式
絶対自己同型と暗号
絶対導分
絶対・三角・ゼータ〔ほか〕
著者等紹介
黒川信重[クロカワノブシゲ]
1952年生まれ。1975年東京工業大学理学部数学科卒業。現在、東京工業大学理学院教授。理学博士。専門は数論、ゼータ関数論、絶対数学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魔魔男爵
1
誤植120P4行目あち×→あとorのち○。名文引用:「絶対数学の目的は数学を単純にすることです。残念ながら、現代数学では、とかく複雑そうに見えることを重要と考える傾向が強く、論文もそのように評価され、多くの人がその方向を目指して破滅しています」:という訳で黒川先生の本は具体的で判り易い。線形代数は体K(複素数体Cや実数体R)上のn次元ベクトル空間Kのn乗からはじまり、線形写像をみたす行列を求め、基底などで一般化して、K上の抽象線形空間Vの次元などを考えるもの。体だけで説明できるのに、同じセンテンスに群や環2017/03/09