異邦人のまなざし―在パリ社会心理学者の遊学記

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  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784768468548
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0030

内容説明

こんな破天荒な人間でもパリ大学の先生になれるのか!異質性との出会いから生まれる驚き、感動、そして迷い。西洋・第三世界・日本の狭間に生きる男が綴る自己形成史。

目次

偶然の海外生活(きっかけ;初めての海外 ほか)
異邦人の見たフランスの大学(就職事情;フランスの大学制度 ほか)
迷い(人生を踏み違えたのか;二流の人間 ほか)
異文化と創造性(何が創造を妨げるのか;矛盾の大切さ ほか)

著者等紹介

小坂井敏晶[コザカイトシアキ]
1956年愛知県生まれ。早稲田大学在学中にユーラシア大陸各地を旅した後、日仏技術通訳としてアルジェリアに滞在。早大中退後、1981年フランスに移住。パリ社会科学高等研究院修了。現在パリ第八大学心理学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚京童!

9
踊る阿呆に見る阿呆同じ阿呆ならおどらな損損。違う世界から見る。でも世界に違いがあるのだろうか。言葉が違えば、違うのだろうか。人種の壁を越えてないから、地球に生まれているから、どこまでさかのぼって私は貴方とは違うんですって言い張ることができるのだろうか。どこまで分断すればいいのだろうか。あるいはどこまで同じであればいいのだろうか。2024/04/21

dryeyedsoul

3
オールタイムベスト級に面白かった。文庫化してもっと広く読まれるべき本。大学一年生くらいで読んだら感化されまくったかも。新興宗教にはまった話とかミスターマリックに師事した話など著者の半自伝的なエピソードがいちいち面白い。多くの示唆に富んだ名著。2013/07/11

Hiro

2
「社会心理学講義」の著者はどんな生い立ちの人か知りたくて本書を開いた。ほぼ私と同い年でその行動力、精神力、勇気に心から感心した。私もちょうど同じ若さで東京の学生でアテネフランセに通ったりしていたことを思い出し不甲斐なかった自分が情けなく恥ずかしく後悔の念も湧いてくる。行き方次第、気構え次第で人生どう変わったか分からないのに、今こうしている自分。ところで本書は自伝に重ねて異文化体験と創造性の問題が論じられている。異国で研究することの意義を確認した本書のあと著者は既に多くの著書で成果をあげているようだ。2022/02/27

コミジ

0
常識を疑うことの大切さを改めて認識しました。著者の作品の根本に触れた気がするとともに、私にとって読んでいると元気をもらえる本でした。2023/05/05

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