内容説明
ベテゴアに対する三大国の思惑のからむ中、ジェドア、ゼノビアという有能な人材を配下に加えたアルバンは、着々とジェル・アー軍の態勢を整えつつあった。ジャダの砂船が何者かに襲われる事件を契機に、その脅威に気づいたエアンは、不思議な老人ワリの協力の下、族長達にハラクティ団結を呼び掛けるのだが―。一方、トルア最古の歴史を刻み続けてきたアルタールでは、グザナ王ドゥアトの子を大巫女マリオラが身籠もる、という驚天動地の出来事が起こっていた。そしてファハンでも、政に目覚めたアーシェア王の一挙手一投足が宮廷に波紋を投げ掛け始めていた。揺れ動くトルアの未来。好評異世界大河ロマン第四巻。