社会保障の新たな制度設計―セーフティ・ネットからスプリング・ボードへ

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  • サイズ A5判/ページ数 388p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784766412086
  • NDC分類 364
  • Cコード C3033

内容説明

現在の社会保障制度の問題点、特に各制度間の隙間と制度間資源配分の是正を意識しながら論じ、非典型労働者、ニート、長期的失業者、生活保護受給者、そして高齢者・障害者も含めた個々人の内在的な能力を開発するスプリング・ボードとしての役割を持った社会保障制度を確立するための提言をする。

目次

第1部 社会保障制度の課題と21世紀の社会保障(21世紀の社会保障制度を求めて;経済社会の変化と社会保障制度の問題点)
第2部 雇用の変化と社会保障(生涯所得の不安定化・雇用機会の多様化と能力開発政策;労働市場の多様化と社会保障―非典型労働者の社会保障における処遇;社会保険の事業主負担の帰着にかんする実証分析―組合管掌健康保険を例にして)
第3部 所得保障政策の再構築(年金改革の決定過程―近視眼的な政治による持続可能性の喪失;厚生年金改革の数理―パラメーター設定の視点から;国民年金の空洞化問題と年金制度のありかた;公的年金と私的年金の役割分担―人口変動リスクと資産運用リスク)
第4部 地方分権と医療・社会福祉(生活保護制度の改革;対人社会サービスと三位一体改革;医療費の推移と国民健康保険の財源および改革の方向性;介護保険改革―介護保険制度と障害者福祉の統合を巡って)

著者等紹介

城戸喜子[キドヨシコ]
1970年コロンビア大学政経学部大学院経済学研究科修士課程修了。社会保障研究所研究員、聖学院大学政経学部教授、慶應義塾大学商学部教授、2002年より田園調布学園大学人間福祉学部教授。生活経済学会理事、厚生労働省政府管掌健康保険事業運営懇談会委員、国立社会保障・人口問題研究所専門委員。専攻は社会保障・福祉の経済分析

駒村康平[コマムラコウヘイ]
1964年千葉県生まれ。1995年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。社会保障研究所、国立社会保障人口問題研究所、駿河台大学経済学部助教授、東洋大学経済学部助教授を経て、2005年東洋大学経済学部教授。2000年~2003年厚生労働省女性と年金検討会委員、社会保障審議会人口部会委員、2003年より参議院厚生労働調査室客員調査員。経済学博士。専攻は社会保障論・経済政策論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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