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転回―或る非同一化的思考の試み

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  • サイズ B6判/ページ数 178,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766411843
  • NDC分類 104
  • Cコード C3010

内容説明

ハイデガー、フィンク門下の気鋭の哲学者による魅力溢れる論集。主体性神話の桎梏を打破し、他者性へ開かれた倫理の胎動を告げる先駆的思索の軌跡。セザンヌ最晩年の風景画や、カントの遺稿「レフレクシオーネン」、ホルクハイマー/アドルノ『啓蒙の弁証法』、ホメーロスの叙事詩『オデュッセイアー』、エディット・ピアフのシャンソン。異なる語り方で別々の「転回」について語りながら、諸々の「転回」とそれらの対活的布置関係全体が、読者との対話に向けて差し出される。ドイツ・ポストモダン思想の清新な息吹を伝える意欲作。

目次

セザンヌ・ジュールダンの小屋―或るものと無との共演について
闇の中の光
オデュッセウスの理性とセイレーンの感性―意味と感覚
二人で在ることのこのはかりしれない幸せ(Cette immense fortune d’^etre deux)
“間‐時間”試論―“互いに共に在ること”の時間性と各時性について
他者として存在すること

著者等紹介

グッツォーニ,ウテ[グッツォーニ,ウテ][Guzzoni,Ute]
1934年ハンブルクに生まれる。ヘーゲル研究で哲学博士号取得。現在フライブルク大学教授

小松光彦[コマツミツヒコ]
1942年哈爾浜に生まれる。慶応義塾大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程所定単位取得後退学。慶応義塾大学文学部教授。倫理学専攻
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