内容説明
「早くから英語に親しませておいた方が英語に対する抵抗感がなくなる」は本当か?「小学校ではほかの教科の内容をしっかりと学ぶ」ことが先決ではないか?!英語教育、言語教育、認知心理学、言語学、言語政策などさまざまな論点から学校英語教育のあるべき姿を模索する。
目次
1 学校英語教育の視点から考える「小学校英語」(小学校英語必修化の議論にひそむ落し穴;小学校英語などとたわごとを言っているときか;小学校「英語活動」の何が問題なのか)
2 認知心理学の視点から考える「小学校英語」(認知学習論から考える英語教育;小学校一年からの英語教育はいらない―幼児期~児童期の「ことばの教育」のカリキュラム)
3 言語教育の視点から考える「小学校英語」(小学校での言語教育―「英語教育」を廃したあとに;多言語共生社会における言語教育―多様な言語への気づきをきっかけに)
4 多角的に考える「小学校英語」(小学校教育に求められる基本的な知識とは;「必要ない」か「やめたほうがよい」か;君と世間との戦いでは世間を支持せよ―世間の期待と公立の小学校英語教育;小学校英語教育反対論は正論か邪論か―シンポジウムのフロアで考えたこと;語力と教育)
著者等紹介
大津由紀雄[オオツユキオ]
慶応義塾大学言語文化研究所教授。Ph.D.(MIT,1981、言語学)。言語の認知科学(言語獲得、言語理解、言語の脳科学)が専門だが、言語教育についても強い関心を持つ。言語科学会会長、日本英語学会前副会長、東京言語研究所運営委員長
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