内容説明
見た目のデザインで心惹かれるのはもちろん、読んでいる最中や読んだ後にもその書籍を楽しめるような、工夫の凝らされたデザインの書籍を集め、どうしてこれらのしかけを施したのか、そのブックデザインにどんな必然性があるのかを、手掛けたデザイナーや担当編集者などの関係者から伺い、ご紹介。
目次
超!まことちゃん1・2
食うものは食われる夜
東京エコシティ
孔雀の羽の目がみてる
空にはメトロノーム
円朝芝居噺 夫婦幽霊
おかしな二人組
GOGOモンスター
幻燈サーカス
好き好き大好き超愛してる。〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
81
装丁、興味あります~!変わった視点や特殊な素材(トレペー・メタリック紙など)、穴あきやしかけ絵本に箱入り本など、様々な本達が丁重に紹介されています。ブックデザイン用語集も最後にあり眺めるだけでも幸福感が・・・。2013/10/10
tera。
24
凝った装丁や仕掛けが施された本が、盛り沢山紹介されている一冊。 全てを手にした訳ではないので、その本に本当に合っているのかは判らないけど、これを見たさに書店に立ち寄るきっかけになればいいのかも。 これらは単行本に許された贅沢なので、基本的には文庫本派の私には、お目にかかる機会は少ないかな。個人的には出会った瞬間の印象で、お持ち帰りするかどうかを決めるのだけど、たまにはゆっくり装丁を吟味するのも楽しそう。2014/05/29
アコ
19
昔から本の装丁が好きで『装丁借り』をすること多々だったり、読んだ本の装丁が素敵だと一層うれしくなっているわたしには大変魅力的な1冊。眺めているだけでも楽しく、そして読んでみたくなるもの多々でいつの間にか付箋だらけに!ただ図書館本では味わえない仕掛けや裏表紙の凝り方やなんかも多いので悩ましい。うーむ。巻末にあるブックデザイン用語集もなかなかのマニアックさで、今後読書における世界を広げてくれそうでよい。2015/10/01
Natsuko
17
今年最後の一冊。手抜き大掃除をして、あとはテレビ三昧までの時間で読了。本のデザインやしかけについて堪能した。くり抜き、透けるカバー、滲み柄、カラフルな綴じ糸…見てるだけで楽しい♬好きな本で締めくくれた満足感に浸る大晦日。2019/12/31
浮かれ帽子屋
14
「本」とは文章のみで完結されるものにあらず。「読書」とは単なる活字のインプット作業にとどまらない。表紙をなでた感触。ページを開く感覚。一枚一枚が擦れる音。紙面が捲れる弾力性と癖のつき具合。紙質による光の反射。半透明で透ける立体感。紙を束ねた重量感。フォントから感じる硬質感。ポイントで変化するスピード感。レイアウトを追う目の動き。立体物としての構成の妙。眺めて楽しく持って嬉しく抱いて可愛く愛でて愛しい。ビブリオマニアの心をくすぐるそんなこだわりのブックデザインをまとめ紹介する本書。また、本が欲しくなる一冊。2012/07/05