裂けた岬―「ひかりごけ」事件の真相

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裂けた岬―「ひかりごけ」事件の真相

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784765240789
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

内容説明

太平洋戦争中の一九四三年、日本陸軍所属の徴用船が、真冬の知床岬で難波。七名の乗組員のうち、生き残った船長と少年シゲの二人は、氷雪に閉ざされた飢餓地獄を体験する。四十数日後、シゲは力尽きて餓死。食糧のない極限状態のなか、船長はついに、シゲの屍を解体して「食人」する。遭難から二か月後、ひとり生還した船長は、「奇蹟の神兵」として歓呼されるが、事件が発覚すると「食人鬼」として指弾されることになり、徴役一年の実刑を受けた。人の道にそむく「罪」を背負った船長が、人間として生き続けることの苦悩を語った。事件から五十年、初めて明かされた真実。

目次

約束
戦雲
遭難
番屋
食人
煙り
生存
発覚
裁判
光輪
訃報