内容説明
本書は、最初に集合論と論理の基礎について述べ、実数の集合から距離空間、位相空間へと進み、それぞれの圏を貫いている位相の概念を繰り返し説明しながら、実数における概念が抽象的概念として一般化される位相空間への過程を平易に解説した入門書である。
目次
集合と写像
実数の集合
距離空間
位相空間
連続写像の拡張定理と埋蔵定理
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
センケイ (線形)
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正直なところ分かりやすい本ではなかったが、それでも、自分をめくるめく空間のツアーへと誘ったのは、古書店で見つけたこの本だ。直角に交わるタテ・ヨコ・奥行きで張られる空間ではなく、歪められた空間・・・それでもまだマシな方で、それよりももっと突飛な、「位相」によって定められる空間。浮雲を重ねるかのような描写で抽象化された空間に、章を追うにつれて少しずつ迫っていく。10年来、挫折と再挑戦を繰り返し、ようやく完読した読後感はひとしおであった。なお、演習問題は意外にも、新規情報の宝庫になっている。2016/02/24
Z
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実数、集合論とうは、他に良書あり。t1空間とかt2とか、位相の空間の説明だけは、悪くなかったかな~。数論、集合論、他で消化したら悪くはない本。2014/09/24
fantasma
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章末の演習問題がすばらしい! 解説も丁寧で分かりやすい!