内容説明
本書は最適化問題にまつわる数学について、初学者向けに書かれた本である。数学においては、「直感的な理解」(図、簡単な式変形などによる理解)と「証明による理解」の両方が大切である。しかし、直感的な説明では論理的整合性を軽視し、証明による説明では直感的な意味を省略している場合が散見される。本書では、できる限り論理的な整合性をとりながら、直感的に説明することを心がけた。これらは現代的な証明に比べれば不十分である場合もあるが、数学の研究においては古くからなされてきた方法であり、最適化問題の本質と面白さを伝えるためにはふさわしい方法であると考える。
目次
第1章 数学的準備
第2章 凸関数
第3章 最適化問題
第4章 制約つき最適化問題
第5章 線形計画問題
第6章 変分問題
第7章 制約つき変分問題
第8章 計算機利用
第9章 練習問題の解答
著者等紹介
関口良行[セキグチヨシユキ]
2000年東京工業大学理学部情報科学科卒。2007年東京工業大学大学院情報理工学研究科数理・計算科学専攻博士後期課程修了。現在、東京海洋大学大学院海洋科学技術研究科准教授。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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