出版社内容情報
《内容》 関節可動域の測定は，医学的リハビリテーションの現場では必須の測定項目であり，可能な限り関節の可動域を拡げることはリハビリテーションのゴールでもある．その一方では，可動域測定の手技や測定方法，測定値の標準化についてはいまだ確立しておらず，計測者によって得られた値が異なることも臨床ではしばしば起こりうる．本書は「徒手筋力検査法」と並んで重要な関節可動域測定法を，系統立てて学習するための格好の教科書である．本書は簡明なイラストを豊富に用いてこの測定法の最初のステップから臨床での実用的な手技までを丁寧に解説している．また本書のきわだった特徴として，関節可動域測定法の「標準化」に重点をおいてすべての解説がなされている点が挙げられるだろう．本書は整形外科医，理学療法・作業療法の学生および臨床家，義肢装具士，そして体育関係者，などにとって格好の入門書といえるだろう． 《目次》 第1章 関節可動域測定法のための序 定義 第2章 関節可動域測定の手技と手順 知識／技法／手順 第3章 上肢の関節可動域測定 肩関節：肩甲上腕関節；肩の複合運動／肘関節：腕尺関節および腕橈関節／前腕：橈尺関節／手関節：橈骨手根 間関節／手指／中手指節（MCP）関節／近位指節間／遠位指節間／母指：手根中手（CMC）関節／中手指節 （MCP）関節／指関節間（IP）関節 第4章 下肢の関節可動域測定 股関節：腸骨大腿関節／肘関節けい骨大腿関節／足関節：距腿関節／足部：足根関節／距骨下関節／横足根関 節／足指／中足指節（MTP）関節／足指の近位指節間（PIP）関節／足指の遠位指節間（DIP）関節 第5章 脊柱と顎関節の可動域測定 頸椎／胸椎および腰椎／顎関節
