内容説明
どうした!?NHK。不可解な会長人事、相次ぐ職員不祥事、「クロ現」人気キャスターの降板…政権に翻弄される公共放送の裏側。
目次
1章 NHKのニュースはどう見られているか(安倍首相に食い込む政治部・岩田明子記者;文書が墨塗りされた加計学園問題の報道)
2章 毀誉褒貶が激しい島桂次NHK元会長が残した「遺産」(衛星放送は「ルビコンの川を渡った」と言い切った島氏;打ち出の小槌となった衛星放送の有料化と受信料の値上げ ほか)
3章 政治家を傷つけない中立的ニュース(政治との距離を問われた「ETV2001」の番組改変問題;NHK幹部のふるまいに強い違和感を示したBPO ほか)
4章 “お騒がせ”籾井NHK前会長の暴走の果て(NHK経営委員人事に示された安倍カラー、松本会長は退任へ;籾井氏を推したのは元経団連会長 ほか)
5章 上層部に葬り去られた国谷キャスターとNHK不祥事の深層(国谷キャスター降板への包囲網;TBS・岸井氏降板は視聴率の苦戦が原因か ほか)
著者等紹介
川本裕司[カワモトヒロシ]
1959年、大阪府生まれ。1981年、京都大学教育学部卒。同年、朝日新聞社入社。企画報道部次長、総合研究本部メディア研究担当部長、編集委員(メディア担当)などを経て、現在、東京本社社会部記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スプリント
10
期待していたほど新しい事実や実態が暴かれているわけではありませんでしたが興味深い内容でした。 収入の形態や補助金を考えると政権や政治と無縁でいられるわけはないのですが、大スポンサーと広告代理店に牛耳られている民放もモラルが崩壊する要素を多分にふくんでいるわけで、、、国民の監視は必要なのでしょうね。2019/11/10
Akio Kudo
1
★★★ 期待値が高すぎたのだろうか?少し物足りなさが否めない。他のメディアや本で知っていることも多く、質に残念2019/04/12
のぶ
0
5つある章のうちの第4章が約70ページと最も分厚く、この章は(騒ぎを起こしまくった)籾井劇場の様相を示しています。おそらくNHK会長に最もなるべきでなかった人物なのでしょう。彼が任期一期を全うできてしまった背景に何があるのかは、この国の黒い謎の1つかもしれません。著者の川本氏は報道人らしい姿勢で自らが見聞きした事実を軸に客観的な語りで著述していますが、彼のような第一線の記者ですら把握しえない動きが政界財界メディア界のトライアングルの中で起きていて我々は想像力を駆使してその陰部を推察するしかないのだろうな。2022/05/04