内容説明
旭山動物園元名誉園長がいちばん伝えたかったこととは?動物たちが教えてくれた、いのちをつなげていくということ。
著者等紹介
小菅正夫[コスゲマサオ]
1948年、北海道札幌市生まれ。1973年、北海道大学獣医学部を卒業し、獣医師として旭川市旭山動物園に就職。飼育係長、副園長を経て、1995年、園長に就任。「ぺんぎん館」「あざらし館」など、動物の「行動展示」施設を開館させ、閉園寸前だった動物園は月間入園者数日本一を達成した。2009年から2010年3月まで名誉園長。北海道大学客員教授。全国で講演活動も数多く行っている。旭川市在住
堀川真[ホリカワマコト]
1964年、北海道紋別市生まれ。弘前大学で農学を、旭川で美術・木工を学んだ後、絵本やさし絵の仕事に関わる。旭川市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わむう
31
光村教育図書3年生「この本読もう」。いい絵本です。受け継がれ、与えられた命を全うすること、次世代へと命を紡ぐ意味、進化など、難しいお話を子どもたちが理解しやすいように、心の中にすっと入っていく分かりやすく柔らかい文と絵で伝えています。死んでしまったアムールトラの遺影が最後のページでニッコリ笑っています。きっと人間たちを見守っているのでしょう。2021/02/19
☆ぴよこ☆ 「クリスマスに絵本を贈ろう・絵本を読もう」「【読メ絵本部】」
22
初めは、なんで動物園の紹介?と思って読んでいったけど、だんだん、いのちのつながりの話が出てきて、そんな命を大切にするんだ、子どもを産まなくてもいい、生きて命をつないでいくんだというメッセージがよかった。2013/05/17
けんちゃん
18
読友さんのご紹介本。進化論とは少し違った視点で、40億年にわたるいのちのつながりを旭山動物園の元園長が語ります。旭山動物園で死んだ1頭のトラを通して、今生きるものもまた、長く受け継がれてきたいのちを次につなげる大事な役割をもっていることに気づかせてくれます。とても丁寧な作りですが、読み聞かせるには、少し回りくどいかもしれません。2011/10/17
ひめぴょん
16
40億年つながっているいのちの糸。みんなでつないできたいのちをつないでいくという大切な役割がある。子を産むだけがつなげていくことじゃない。いっしょうけんめい生きて、いのちをかがやかせる。自分だけのものではないいのちをまっとうする。これこそが、生きている意味。動物園で死んだトラのイチのいのちは、トコちゃんの心の中で、すっとかがやいて生き続けている。2023/07/23
しぃ
15
作者のお名前に見覚えがあるなと思ったら、旭山動物園の元園長さんでした。人間よりも寿命の短い動物たちと向き合い、命と向き合ってきたからこその言葉たちが胸に響きます。2023/10/11