内容説明
希代の詩人・坂村真民の代表作を編んだ待望の決定版第二集。
目次
わたしの詩
あ
花
本もの
種
充実と更新
息
幸せの帽子
タンポポ堂三訓
行く〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
192
生きるとは何か。冬が近づくと考えてしまう。一木一草にときめいたあの初日にかえりたいと思う。そんなとき、坂村真民さんは二度とない人生の尊さ、幾度心にとめても薄れてしまう大切な言の葉を耳元で語りかける。転んでも立ち上がる。その躓きが幸せの正体であったりする。おごるな、たかぶるな、みくだすな。空っぽになれば吹き抜ける風を知るだろう。冬には冬を愛す。泣きあうこともなくなってしまった私たちも花ひらき実をむすぶ。たった一つの詩に救われるときがある。心の中の灯火が明日への希望となるのなら詠もう。一途であれ。一心であれ。2022/12/10
モリー
62
私は、真民さんの詩を詠唱する度に励まされます。例えば、こんな詩に。【石】愛石展で見た/一箇の石/それは他の石とちがって/人を拒絶する鋭さがあった/今にも叫びだすような/俊英さがあった/おれはこれでも/地球の一角だぞという気魄が/あたりを圧していた◆タイトルになっている「二度とない人生だから」という詩からは真民さんの生き方や人柄が滲み出ていて、とても好きです。冒頭はこうです。二度とない人生だから/一輪の花にも/無限の愛を/そそいでゆこう/◆「詩と真実」を求めて生きる真民さんの詩は私の心を揺さぶリます。2020/11/28
ルル
9
詩を心で反芻するとき、静寂感が訪れるその一瞬が好きです2015/12/07
GORIRA800
6
自然の美しさを表現し、かつそこから生きる希望を作り出すような詩が印象に残った 自然を美しいという意識だけに留まらず、そこから何かより深く感じとれたら素敵だと思う 生きる理由、喜び、それは自然にもっと感じてもいいと思う2023/07/19
のてぃお
4
心打たれる詩がいくつもあります。行き詰まった気持ちに、立ち直る勇気をくれます。