感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MATHILDA&LEON
36
【英ガーディアン紙が選ぶ必読小説27/1000】デッサン画と合わせた本作。絵が載っていることで、その物語の世界観が一層強く伝わってくる。若者の独特の奔放な無邪気さと、自分本位な剥き出しの悪意がそこかしこから溢れており、子どもから大人になることが上手く出来ない登場人物たちの哀しい姿が心に響く。著者の精神状態も色濃く影響しているからか、その不安定さが本作の居心地の悪さと宙ぶらりんな感覚を読者に強烈に印象づけている。すごいぞ、これは。2016/04/10
Shoko
13
図書館の蔵書がこの求龍堂発行のものでした。大判で字も絵も大きくて読み易かった。 著者が阿片解毒治療の入院中に17日で書き上げたのが、この「恐るべき子供たち」で、書かれた1920年代は大戦の終焉後、既成の価値観の崩壊、混乱の中でアナーキーな芸術的熱狂が様々な形で蔓延していた時代。後に「狂乱の時代」と呼ばれているとのこと。 なるほど、阿片による幻覚の影響が多分に表れているように思う。狂気や、危うさ、不安感、絶望といったものが混然となって、押し寄せる。2015/09/14
けえこりん
0
高3。2008/06/25
mnmn
0
子供ならではの無邪気さとは裏腹に、劇薬のような狂気が全体に絡まりあっている。姉弟の脈絡のない行動が残酷であり美しくもあり恐ろしくもあり。でも正直なところ、デッサンは別で見たかったです2009/08/26
まおまお
0
よかった2008/10/28