内容説明
本書は、幼児教育に携わる人々にヴィゴツキーの理論を紹介するとともに、それに触発されてなされてきた幼児についての研究や最近の教育実践を紹介する。
目次
1章 ヴィゴツキー:その生涯と業績
2章 ヴィゴツキー理論における発達へのアプローチ―個人の心理機能の社会的な起源
3章 ヴィゴツキーの遊び理論
4章 重度の学習・行動障害をもつ子ども
5章 学習と発達の関係―ヴィゴツキー理論を他の主要な理論と比較する
6章 幼児期のクラスでのヴィゴツキー理論
7章 幼児教育の新しい方向
著者等紹介
バーク,ローラ・E.[バーク,ローラE.][Berk,Laura E.]
イリノイ州立大学の教授。カリフォルニア大学バークレー校から心理学で学士号を受け、修士号と博士号はシカゴ大学から幼児の発達と教育という専門領域で教育心理学の学位を受けた。これまでコーネル大学やカリフォルニア大学ロスアンジェルス校、スタンフォード大学の客員研究員もつとめた。ヴィゴツキー理論、特に健常児や重度の学習・行動障害をもつ子どもにみられる私的言語の社会的起源とその機能的意義に焦点を置いた幅広い著書や論文がある。最近NAEYC(National Association for the Education of Young Children:全米幼児教育学会)の機関誌である「Young Children」の研究編集者の任期を終え、現在は「Early Childhood Research Quarterly」の顧問編集者をつとめている。また1996年には幼児期の発達と家族の研究でデリッサ基金を受け、南オーストラリア大学に滞在
ウィンスラー,アダム[ウィンスラー,アダム][Winsler,Adam]
アラバマ大学の教育学部の助教授。ニューメキシコ大学から心理学の学士号を受けた後、子どもと青年の発達という専門領域でスターンフォード大学から教育学の博士号を受けた。専門領域は、子どもの私的言語、自己制御、幼児教育、注意欠如・多動障害、バイリンガリズム(二国語併用)、認知発達の社会的文脈など
田島信元[タジマノブモト]
1946年福岡生まれ。東京外国語大学外国語学部卒業、東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。博士(人間科学)。現在、東京外国語大学外国語学部総合文化講座心理学研究室教授。専門は発達心理学、文化心理学30年来、発達に及ぼす社会文化的文脈の影響過程を追求し、日本の家庭、保育施設、地域社会を走り回っている
田島啓子[タジマケイコ]
1948年福岡生まれ。九州大学文学部卒業、同文学研究科発達心理学専攻博士課程単位取得中退。現在、日本女子体育大学体育学部幼児発達専攻教授。専門は発達心理学、幼児教育 長年、保育士、幼稚園教諭養成に携わるとともに、乳幼児の発達をうながす物語づくりや遊びについて実践的に検討している
玉置哲淳[タマキテツジュン]
1944年大阪生まれ。大阪大学文学部卒業、同文学研究科教育専攻博士課程単位取得中退。教育学博士。大阪府科学教育センター研究員を経て現在大阪教育大学教授。研究の専門は、幼児教育課程論、幼児の遊び論、活動理論、人権保育論を中心に研究を行なっている
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