内容説明
編者は生命に必要な要素である膜、エネルギー、代謝および生殖を体系づけ、本書をまとめました。この書の５つのパートのうち４つはこのテーマをとりあげています。パート５では、生化学とバイオテクノロジーの環境的な視点を展開しています。
目次
１ コンパートメント（生体膜の構造と細胞小器官；細胞壁 ほか）
２ 細胞増殖（核酸；ゲノムの構成と発現 ほか）
３ エネルギーフロー（光合成；糖質代謝 ほか）
４ 代謝と成長の統合（長距離輸送；窒素と硫黄 ほか）
５ 植物の外環境と農業（植物病原体に対する応答；非生物的ストレスに対する植物の応答 ほか）
著者等紹介
Ｂｕｃｈａｎａｎ，Ｂｏｂ Ｂ．［ＢＵＣＨＡＮＡＮ，ＢＯＢ Ｂ．］［Ｂｕｃｈａｎａｎ，Ｂｏｂ Ｂ．］
米国バージニアに生まれる。Ｄｕｋｅ大学微生物学科でＰｈ．Ｄを取得、ポストドックとしてカリフォルニア大学バークレー校にて研究。１９６３年バークレー校の職員、現在は植物および微生物学科の教授。学部では一般生物学と生化学の、大学院では植物生化学と光合成の講義の経験あり。研究の焦点は、初期には光合成の代謝と調節機構、近年では種子発芽の制御。後者の研究では複数の領域で応用への発見をしている。カリフォルニア大学バークレー校の学科長を務め、１９９５年から１９９６年にはアメリカ植物生理学会（現アメリカ植物生物学会）会長を務めた。元Ｇｕｇｇｅｎｈｅｉｍ Ｆｅｌｌｏｗ、現在、米国科学アカデミー、米国芸術科学アカデミーとＡｍｅｒｉｃａｎ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ ｆｏｒ ｔｈｅ Ａｄｖａｎｃｅｍｅｎｔ ｏｆ Ｓｃｉｅｎｃｅの各会員。ハンガリー教育省からＢｅｓｓｅｎｙｅｉ Ｍｅｄａｌ、米国植物生理学会からＫｅｔｔｅｒｉｎｇ Ａｗａｒｄ ｆｏｒ Ｅｘｃｅｌｌｅｎｃｅ ｉｎ Ｐｈｏｔｏｓｙｎｔｈｅｓｉｓ、出身学部の同窓会、Ｅｍｏｒｙ ａｎｄ ＨｅｎｒｙカレッジからＤｉｓｔｉｎｇｕｉｓｈｅｄ Ａｃｈｉｅｖｅｍｅｎｔ Ａｗａｒｄなどを受賞
Ｇｒｕｉｓｓｅｍ，Ｗｉｌｈｅｌｍ［ＧＲＵＩＳＳＥＭ，ＷＩＬＨＥＬＭ］［Ｇｒｕｉｓｓｅｍ，Ｗｉｌｈｅｌｍ］
ドイツに生まれ、ボン大学で生物と化学を学びＰｈ．Ｄ．を取得。マールブルグ大学とコロラド大学ボウルダー校にてポストドックとして研究を行ない、１９８３年にカリフォルニア大学バークレー校に職員として参加。１９９３年から１９９８年、植物および微生物学科の主任を務め、１９９８年以来この学科とサンディエゴのＮｏｖａｒｔｉｓ Ａｇｒｉｃｕｌｔｕｒａｌ Ｄｉｓｃｏｖｅｒｙ Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅの共同研究プロジェクト部長。２０００年６月にチューリッヒのＳｗｉｓｓ Ｆｅｄｅｒａｌ Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ ｏｆ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙの植物バイオテクノロジー教授に参画する予定。学部と大学院では一般生物学と植物分子生物学を教える。専門の研究は植物の成長と葉緑体の制御に焦点をおく。Ａｍｅｒｉｃａｎ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ ｆｏｒ ｔｈｅ Ａｄｖａｎｃｅｍｅｎｔ ｏｆ Ｓｃｉｅｎｃｅの会員に選ばれ、他にいくつかの学会の会員でもある。編集に参画した学術誌も多く、主宰する研究プロジェクトに対して多くの栄誉と賞を得ている
Ｊｏｎｅｓ，Ｒｕｓｓｅｌｌ Ｌ．［ＪＯＮＥＳ，ＲＵＳＳＥＬＬ Ｌ．］［Ｊｏｎｅｓ，Ｒｕｓｓｅｌｌ Ｌ．］
イギリス・ウエールズに生まれる。ウエールズ大学Ａｂｅｒｙｔｗｙｔｈｋｏｕ校にてＢ．Ｓｃｉ．とＰＨ．Ｄ．を取得。ミシガン州立大学Ｅｎｅｒｇｙ Ｐｌａｎｔ Ｒｅｓｅａｒｃｈ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｙ学科でＡｎｔｏｎ Ｌａｎｇのもと一年間ポストドックを経た後、１９６６年にカリフォルニア大学バークレー校の職員となった。現在は、同大学で植物学の教授として、学部では一般生物学、大学院では植物生理学と細胞学の講義を担当。研究は穀類アリューロン層をモデル系にして生化学、生物物理学および細胞・分子生物学などの技術を使った植物におけるホルモン調節に焦点。アメリカ植物生理学会（現アメリカ植物生物学会）会長を１９９３年から１９９４年に務めた。１９７２年にノッティンガム大学のＧｕｇｇｅｎｈｅｉｍ Ｆｅｌｌｏｗ、１９７６年カリフォルニア大学バークレー校のＭｉｌｌｅｒ Ｐｒｏｆｅｓｓｏｒの栄誉を受け、１９８６年にゲッティンゲン大学フンボルト賞を受賞、１９９６年には日本の理化学研究所の理研名誉科学者の称号を受けた
杉山達夫［スギヤマタツオ］
理化学研究所植物科学研究センター
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