都市田園計画の展望―「間にある都市」の思想

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  • サイズ A5判/ページ数 222p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784761531409
  • NDC分類 518.8
  • Cコード C0052

内容説明

コンパクトシティ論では解ききれない世界と場所、時間と空間、都市と田園のはざまに広がる「間にある都市」を正面から捉え、広域レベルでの生活空間の再構築をめざす。

目次

第1章 人類の大半が暮らす生活空間~特徴がなく名前の付けようもない空間(国際的な現象である「間にある都市」;古い都市の神話が私たちの視野を遮っている;概念の再吟味)
第2章 「間にある都市」とは(「間にある都市」の全体像と疑問点;文化と政治の領域での都市の解体;「間にある都市」を理性で理解できるようにすることの意義に関するいくつかの命題)
第3章 日常生活空間の構成(「システム」と「アゴラ」の葛藤;日常生活がばらばらに分化される;「間にある都市」の「きめ細かい粒子」における日々の取り組み)
第4章 デザインの焦点となる「間にある都市」(文化の解釈とデザインに対するアプローチ;美しいものと美しくないもの ほか)
第5章 新しい形の広域計画の展望(「間にある都市」の発展のための概念モデル;広域レベルにおける行政改革の必要性;計画・活動分野とツール;残された課題)

著者等紹介

ジーバーツ,トマス[ジーバーツ,トマス][Sieverts,Thomas]
ベルリン工科大学で都市計画をフリッツ・エッゲリングに学ぶ。ハノーバーの都市計画で知られるハンス・アドリアンや、ルールのヴルフェン・ニュータウン公社社長を務めドイツ統合後のベルリン建設大臣を務めたゲオルグ・ヴィットバーなど、第一世代の都市計画家に続く第二世代の建築家。ダルムシュタット工科大学教授を経て、名誉教授。スカット都市計画事務所所長を務めながら、欧米各地で新都市計画について講演

蓑原敬[ミノハラケイ]
蓑原計画事務所主宰。1933年東京生まれ、福岡育ち、東京大学教養学部アメリカ科で地域研究、日本大学建築学科で建築を学ぶ。1960年建設省入省。住宅局、都市局で住宅政策、建築基準法集団規定、都市計画などの政策立案に従事。1985年住宅局住宅建設課長で退官。1989年(株)蓑原計画事務所を設立、主宰、地域計画、都市計画、都市デザインなど幅広い分野のコンサルタント業務に従事し、現在に至る。2004年、都市計画と住宅政策を結びつけた業績により都市計画学会石川賞を受賞。神戸芸術工科大学客員教授など多くの教育歴も持つ

澤田誠二[サワダセイジ]
明治大学理工学部教授。1964年に東京大学工学部建築学科卒業、日本とドイツの設計事務所で建築デザイン、技術開発に従事。1976~78年にドイツ・フンボルト財団の給費により日欧の住宅政策の比較研究。1982年より清水建設に勤務。2001年に滋賀県立大学環境科学部に勤務(社会計画専攻)、2003年より現職。専門は、構法計画、特にSI住宅(スケルトン住宅)にかかわるプロジェクトの編成とマネージメントと新技術の導入、新産業の育成にともなうR&Dおよび、地域開発計画、都市交通計画。著書に『団地再生のすすめ―エコ団地をつくるオープンビルディング』。NPO団地再生研究会副会長、団地再生産業協議会副会長

渋谷和久[シブヤカズヒサ]
国土交通省都市・地域整備局都市計画課開発企画調査室長。東京大学法学部卒業、ミシガン大学大学院修了(公共政策)。1983年旧建設省入省。1991年より5年間千葉県庁勤務。国土交通省発足時、初代政策評価企画官を務める。内閣府防災担当企画官を経て2004年より現職

村木美貴[ムラキミキ]
千葉大学工学部助教授。1997年横浜国立大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)。東京工業大学大学院助手、ポートランド州立大学客員研究員を経て、2002年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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naof

4
都市でも田舎でもなく、「イメージ」されにくい「間にある都市」。ここは昔から文化を持った「都市」として育ってきたまちとは全く違う性格を持つまちなのだから、その計画に従来のいわゆる都会の論理を持ち込んでもおそらくサムイ感じになるだけでしょう。現時点でなんとなく一般に共有されている「美しいまち」の感覚なんてものは決して絶対的なものではない。コミュニティスペースをつくるべきとか大型SCは悪だとか、怪しいこと言う前にそのまちにとって本当に何が「真」であるか、実直に観察することから始めないと何もわかんないと思う。2011/12/15

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