内容説明
現代の社会システムとしての都市計画の基本的な仕組みを解説するとともに、歴史、環境、景観、福祉、活性化、市民参加など、新しい思潮や計画技法についても紹介した。建築、土木系の自己変革を踏まえ、また行政、経済、政治、文化など多分野による共同作業としての「まちづくり」のための共通の都市計画テキスト。事典として役立つよう、基礎的な事柄を広い視野から論じた。用語集付き、図版多数。
目次
1 人間居住と都市計画の発達(現代の人間居住と都市計画)
2 都市づくりの思想と空間形態(近代以前の都市づくり;近代以降の都市づくり)
3 都市の総合基本計画(地域計画と都市計画マスタープラン;土地利用計画 ほか)
4 市街地の整備と居住地設計(コミュニティと居住地計画;市街地の開発・再開発と整備計画 ほか)
5 これからの課題(地域共生の都市計画にむけて)
著者等紹介
三村浩史[ミムラヒロシ]
1934年和歌山市生まれ。1959年京都大学大学院工学研究科修士課程修了、大阪府企業局技師として千里ニュータウンの開発計画に参画。1964年京都大学工学部助教授、同年オランダ社会科学研究所の総合計画コース(主任J.P.タイセイ教授)の共同研修に参加。1968年「地域空間のレクリエーション利用に関する研究」論文で京大工学博士。1985年京都大学工学部教授。建築学科および工学研究科環境地球工学専攻で居住地計画・都市計画の講座を担当。1997年関西福祉大学教授。同大学付属地域福祉政策研究所長、京都大学名誉教授。日本建築学会理事、同都市計画委員長、日本都市計画学会評議員、京都市住宅審議会会長、文化庁文化財保護審議会専門委員などを歴任、現在、日本ナショナルトラスト専門委員、竹富島伝統的建造物群保存審議会会長、京都市景観・まちづくりセンター理事、中国同済大学顧問教授、西山夘三記念すまい・まちづくり文庫理事などに就任
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