内容説明
「売上高を上げるために、経費をどれだけ使えば、利益はいくら上がるのか」「売上高を上げるために、社員を何名採用する必要があるのか。その場合、人件費はどれくらい増えるのか」「売上高を上げるために、設備投資をどれくらい行なう必要があるのか。そうすると借入やキャッシュフローがどのくらい必要なのか」このように、具体的な数値目標や対策を示すことで、経営トップが考えていることが経営幹部や社員に正しく伝わるのです。ここで大事なことは、暫定的に目標を設定する際に、計数が最適な組み合わせになるようにシミュレーションを繰り返し行なうことです。こうして実際の計画づくりに取り組み、「目標とする経営損益計算書」「目標とする経営貸借対照表」「目標とする経営キャッシュフロー計算書」「目標とする経営指標一覧表」を作成します。これが、「経営未来決算書」なのです。「経営未来決算書」が完成したら、経理責任者はそれらを検証し、経営トップに進言します。本書では、これらの作成方法を説明するとともに、活用法についても解説します。
目次
第1章 経営課題発見のプロセス
第2章 目標設定のプロセス
第3章 目標とする経営損益計算書を作成する
第4章 目標とする経営貸借対照表を作成する
第5章 目標とする経営キャッシュフロー計算書を作成する
第6章 検証のプロセス
第7章 経営トップへの進言