内容説明
自分を知り、自分を考える。全巻書き下ろしの新シリーズ。人はどうして自分を知りたがるのだろう。
目次
1 他者の心は存在しない?(他人の本当の気持ち;他者の心とコミュニケーション ほか)
2 モデルから現実へ、現実からモデルへ(進化論的な説明;説明という行為 ほか)
3 コミュニケーションの推論モデル(心の理論、その小史;自閉症児と心の理論 ほか)
4 認識の三つの階層(サルたちのかけひき;チンパンジーとマカクの違い ほか)
5 「私」の起源(「私」という謎;誤りうるものと誤りえないもの ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
23
大人になるにつれてごまかすテクニックを身につけてきたけれど、幼い頃から他者の心やそこから生じる感情を「ある」とし「想像する」ということをどうしても上手く消化出来ずにいる。絶対に証明なんて出来ない筈なのに、何故地球上にいる僕以外の夥しい数の全ての他者にも僕が抱えているような心や感情があるという前提をみんなが絶対のものとして疑わないのかずっと不思議だった。哲学的なアプローチ。認知科学的なアプローチ。自分と他者。世界には僕一人しかおらず、僕と他の全ての存在の間にはとてつもなく強靭な壁がそびえ立つ。2019/06/19
ステビア
3
いやぁ面白いですね。知的興奮を得ました。2014/01/31
ppp
1
導入的著作。哲学の専門家ではない視点から、分かりやすく他者の心、知覚内容や、その共有方法のモデルが述べられています。2010/10/01