独裁者の言い分―トーク・オブ・ザ・デビル

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784760124039
  • NDC分類 312.8
  • Cコード C0031

出版社内容情報

★「独裁者は〈ただの人〉だった」週刊新潮03.10.16号(福田和也氏評)ほか、各新聞・雑誌で続々紹介!

ブッシュ、フセイン、キム・ジョンイルだけじゃない! この世は独裁者だらけ。ねじれた愛国心、ゆきすぎた共産主義と植民地主義。過剰なる「イズム」のなかから生まれた現代の独裁者7人を追った、独占インタヴュー集。悪のプロフィール付!

内容説明

悪魔に国を売った指導者たち。ねじれた愛国心、ゆきすぎた共産主義と植民地主義。過剰なる「イズム」のなかから生まれた現代の独裁者7人を追った、独占インタヴュー集。

目次

まえがき 捨てられない2枚の切り抜き
ウガンダ共和国 アミン―人喰いの怪物を追って
中央アフリカ共和国 ボカッサ―裁きの杖を持つ男
ポーランド共和国 ヤルゼルスキ―ソヴィエトの鬼っ子
アルバニア共和国 ホッジャ―パルチザン夫婦の末路
ハイティ共和国 デュヴァリエ―ヴードゥーの国の神
エティオピア連邦民主共和国―メンギストゥ―真面目で几帳面な虐殺者
セルビア・モンテネグロ ミロシェヴィチ―民族浄化を支えた女の言い分
パナマ共和国 ノリエガからの手紙

著者等紹介

オリツィオ,リッカルド[オリツィオ,リッカルド][Orizio,Riccardo]
1961年イタリア生まれ。ミラノ、ロンドン、アトランタを拠点に、イタリアの新聞社やCNNなどの海外特派員として活動していた。現在はケニヤに移住し、マサイの戦士たちと共に暮らしながらジャーナリストを続ける

松田和也[マツダカズヤ]
1963年大阪市生まれ。大阪大学文学部美学科卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

4
現在、生存かつ没落している7人の独裁者のインタビュー集。各章の前に、それぞれの背景と経歴が記されているのが分かりやすい。うんざりするほど、どの独裁者も偏っていて自分の過ちを認めることを潔しとせず、過去の栄光を大事にしていて、自分は誤解と謀略の犠牲者だと感じている。つまり、普通の人間であるということだ。たとえ強大な権力を持つ者でなくとも、この罠に陥ればいともたやすくひととしての道を外れてしまうことは、セルビアの一犯罪人に触れられたときに明らかになり、私はこの個所が一番、読んでいてきつく、興味深かった。2012/09/16

マサトク

1
没落した元独裁者たちへのインタビュー集。じつにじつに面白い。環境が人間を変える、というものかなぁ、と思ってしまう。まあ、環境が人間を変えるように、人間も環境を変えていけるのだけど。2016/03/04

河村祐介

1
やはり、ヨーロッパの社会主義系の独裁者よりもアフリカの独裁者の方がぶっ飛んでて、話としてはおもしろい。ノリエガ将軍に取材を断られた話が載ってるけど南米系もほしかったな。あとアジアも。2012/12/25

遊々亭おさる

1
政治の混乱や経済の低迷などで揺れる現代日本、「出でよ、独裁者!」という気持ちになってしまうことがあるのは僕だけでしょうか。本書を読むと、そんな願望を木っ端微塵に打ち砕いてくれます。インタビューを受けている(元)独裁者達は哀しいくらいに、普通の俗物的な人間(やや、極端ではあるものの)。そう僕自身と同じくらいに。人間は環境によって、良くも悪くも変貌してしまう動物だということを自戒を込めて、肝に銘じておこう。にしてもアントニオ猪木VS人喰いアミンの一戦、興味があるな。2012/12/14

ガンちゃん

1
権力を失った元独裁者達のインタビュー集。 俺が間違ってるだと?俺以外が間違ってるんだ!と言わんばかりの自己弁護、彼ら「個人」はそこまで悪逆非道でもない、権力こそ正義と思っていたにすぎないのだ、付き合わされた国民は地獄だったが。2012/06/19

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