出版社内容情報
中近世ヨーロッパの異貌を描く新しい歴史叙述への挑戦。楽譜・絵画・文献などに残されている音・音楽史料を歴史を映し出す鏡としてとらえ,それをもとに当時の社会と人々の意識・生活を解明。掲載図版100点余。
序章 音のイメージとストーリー
第1章 楽譜―音の記譜法
象徴としての楽譜
記譜法と音楽写本―西欧中世で音楽はどう記録されたか
黒と白のドラマトゥルギー
第2章 楽器のシンボリズム
楽器のヒエラルキー
楽器のパフォーマンス
バグパイプ論-民衆文化と音楽の1500年の変容
第3章 「音楽家」とは誰なのか―「賤民」芸人と芸術家の狭間で
高き歌人と低き芸人―12世紀、宮廷歌人の時代
音の担い手たちの真相
第4章 音のドラマトゥルギー―祝宴とプロセッションの音世界
祭りの中世
宴会というドラマ
ブルゴーニュ公フィリップ・ル・ポンの「雉の祝宴」
プロセッションのドラマトゥルギー
第5章 流行としての音楽―ポピュラー・ミュージックの歴史
中世のポピュラー・ミュージック
市民のヒットチャート
第6章 つくる文化・売る文化・きく文化―音と音楽の近代化と神話化
音楽の産業革命
音を操る者―売る音楽文化の誕生
きく文化の18世紀
第7章 音の異能性―歴史のなかの音のイメージ戦略
音の路上観察学―中近世の昔イメージ
人間・音楽・自然―食と病いへの音の利用
音の異能性
古楽器の系譜
文献目録
主要人名・作品作品
内容説明
街の騒音から教会音楽まで、さまざまな音とともに生きてきた人々の生活と意識を描きだす「音」の歴史学。
目次
序章 音のイメージとストーリー
第1章 楽譜―音の記譜法
第2章 楽器のシンボリズム
第3章 「音楽家」とは誰なのか―「賤民」芸人と芸術家の狭間で
第4章 音のドラマトゥルギー―祝宴とプロセッションの音世界
第5章 流行としての音楽―ポピュラー・ミュージックの歴史
第6章 つくる文化・売る文化・きく文化―音と音楽の近代化と神話化
第7章 音の異能性―歴史のなかの音のイメージ戦略
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