内容説明
本書は、「超分子科学」を“Science of supermolecules and supermolecular assemblies beyond the covalent bond and more”と捉え、ホスト‐ゲスト系超分子、分子組織体に、超分子ポリマー、ナノ粒子、カーボンナノクラスターなどを含めたナノ材料創製を指向した「超分子」に焦点を当てたものである。と同時に、それを理解するための「超分子科学」の基礎および先端的研究を、この分野の第一線で活躍する研究者によってまとめようと意図したものである。本書は、全44章を10グループに分類し、先端の「超分子科学」を全般的、総合的に理解することを目的とはしているが、網羅的、包括的ではなく、“超分子というモノづくり”の発想、コンセプト、展望について読者の理解を促し、興味をもたせるように解説することに主眼をおいている。
目次
1部 超分子科学の基礎
2部 分子認識と超分子科学
3部 分子組織系の化学―ナノ材料創製への応用
4部 トポロジカル超分子―ロタキサン、カテナンの化学
5部 ポルフィリンの超分子科学
6部 デンドリマー科学
7部 らせん超分子とナノ材料
8部 機能性金属ナノ粒子
9部 ナノカーボン科学
10部 超分子とナノテクノロジー
著者等紹介
中嶋直敏[ナカシマナオトシ]
1951年熊本県に生まれる。1980年九州大学大学院工学研究科博士課程単位取得退学。現在、長崎大学大学院生産科学研究科物質科学専攻教授。専門、超分子科学。工学博士
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