内容説明
1996(平成8)年四月、90年間続いた「らい病予防」が廃止されました。しかし、このことによってハンセン病療養所の何が変わったのでしょうか。予防法廃止当時、全国の療養所に約5500〇人いた入所者の中で、廃止四年後の今日社会復帰できているのは、たったの13人です。なぜ社会復帰できないのでしょうか。理由はいろいろ考えられますが、いまだ社会に残るハンセン病にたいする根強い偏見が、大きな理由の一つであることは明らかです。偏見の払拭には啓発や教育の果たす役割が大きいでしょう。くりかえし、くりかえしおこなわれる啓発活動によってこれらの偏見は払拭できるでしょう。本書は、そのような活動のために書かれたものです。
目次
ハンセン病とはどんな病気ですか?
ハンセン病はなぜ嫌われたのですか?
なぜ「癩(らい)」とよばず「ハンセン病」とよぶようになったのですか?
「ハンセン病は、感染するのですか」?
ハンセン病の治療薬はどんなものがありますか?
「ハンセン病は克服された」とききましたが…?
ハンセン病の人が強制隔離収容されたのはなぜですか?
「らい予防法」とはどんな法律ですか?その内容を教えてください
ハンセン病の予防に隔離は必要だったのですか?
日本では隔離政策に反対した医師はいなかったのですか?〔ほか〕
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