内容説明
本書は近年の言語学の知見や成果を取り入れた実証的語法・文法研究書である。過去四半世紀における語法研究を概観したあと、アスペクト、ムード、テンスに関する語法・文法の問題を豊富なデータを駆使して分析・解明する。中でもアスペクトを重点的に論じる。一見すると例外と見なされるような言語表現が、よく分析してみると、実際にはしかるべき意味的原理や法則によって正当に動機づけられたものであることを実証する。
目次
第1部 総論(語法研究概観と語法研究論)
第2部 アスペクト、ムード、テンスの語法(forgetの進行形;aspectual verb―keepについて;while節中の動詞句のアスペクトをめぐって;untilの主節の語彙・文法的アスペクト;until節の進行形について;有界性と時間副詞句;仮定法表現の語法;I wish構文;「時」を表すsinceと時制;未来を表す単純現在形と現在進行形)
著者等紹介
内木場努[ウチキバツトム]
1954年、宮崎県小林市生まれ。1977年、神戸市外国語大学英米学科卒業。1980年、同大学・大学院修士課程(英語学専攻)修了。大阪樟蔭女子大学助教授、立命館大学教授を経て、現在、富山大学教授
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