ハルキ文庫 時代小説文庫<br> 童の神

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ハルキ文庫 時代小説文庫
童の神

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  • サイズ 文庫判/ページ数 451p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784758443425
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「世を、人の心を変えるのだ」「人をあきらめない。それが我々の戦いだ」―平安時代「童」と呼ばれる者たちがいた。彼らは鬼、土蜘蛛…などの恐ろしげな名で呼ばれ、京人から蔑まれていた。一方、安倍晴明が空前絶後の凶事と断じた日食の最中に、越後で生まれた桜暁丸は、父と故郷を奪った京人に復讐を誓っていた。そして遂に桜暁丸は、童たちと共に朝廷軍に決死の戦いを挑むが―。差別なき世を熱望し、散っていった者たちへの、祈りの詩。第一〇回角川春樹小説賞(北方謙三、今野敏、角川春樹選考委員大激賞)受賞作にして、第一六〇回直木賞候補作。

著者等紹介

今村翔吾[イマムラショウゴ]
1984年京都府生まれ。「狐の城」で第23回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞を受賞。デビュー作『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』(祥伝社文庫)で2018年、第7回歴史時代作家クラブ・文庫書き下ろし新人賞を受賞。同年、「童神」で第10回角川春樹小説賞を、選考委員(北方謙三、今野敏、角川春樹)満場一致の大絶賛で受賞。『八本目の槍』(新潮社)で、19年「週刊朝日」歴史・時代小説ベスト10第一位になり、20年第41回吉川英治文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

248
単行本で読みましたが、文庫化に伴い再読。童と呼び蔑み、理由などなく己が蔑まれたくないから誰かを貶める京人に対して、桜暁丸を筆頭に童の仲間が純なるものの証明と居所と求めて戦い続ける姿は目頭を熱くする。そう、それは水滸伝の梁山泊のように…。流れる血は同じ色。いつか差別、侮蔑のない時代が来るのだろうか…。永遠の課題なのかもしれない。そして、再読して驚いた驚愕の事実。これは第1部。3部作だったのだ。第2部、第3部と発刊されるのが楽しみだ。再読して良かったと思わせるあとがきにしてやられた。今村翔吾、曲者だわ。2020/08/23

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

157
流れる血はおなじように赤いのに、大切なひとを愛しくおもう気持ちは一緒なのに、なぜ人は蔑むものと虐げられるものに分かれるのか。なぜ傷つけあわなくてはならないのか、そこに和解はないのか。 舞台は平安時代、鬼と童と蔑まれる辺境の民と、くにを"統一"しようという大きな流れと。いったい今と何が違うだろう。歴史の流れは勝者が語るから、きっと無念を飲んで歴史のなかに消えた数しれない"正義"があったろうと思う。最後を知ってしまっているから最初からずっと悲しい。けれど、一瞬一瞬の心の繋がりに胸熱くなる1冊でした。感動。2020/10/10

KAZOO

152
今村さんの最初の頃の作品でかなり評判となったものであるようです。いわゆる昔の酒呑童子についてご自分の考え方で話をつむいだようで読みごたえがありました。いわゆる昔のおとぎ話などは権力者側から書いたものが多いようには私も感じていました。桃太郎にしてもこの酒呑童子にしても同じだと思います。権力に逆らうものはあくまで悪で退治しようとしてこのような話がつくられたこともあると感じます。私の比較的好きな安倍晴明(夢枕さんのですが)も裏切り者として書かれています。2023/03/15

mint☆

126
"童"という言葉にネガティブな意味があるとは知らなかった。都に住む京人に"童"と蔑まれる者たちがいた。彼らと共に主人公桜暁丸は朝廷軍と戦う。人がたくさん死ぬ。だけど彼らは差別のない世界を望んでいただけなのだ。この本を読んでいる最中たまたまラジオで耳にした酒呑童子と茨木童子を研究している方の話。最初は繋がらなかったが途中でもしや?と気づいて全てが繋がった時体温が上がった気がした。物語は鬼を成敗する側から語られることが多いけれど鬼側にも信念がある。三部作の一作目とのことなので次も楽しみに待ちたいと思う。2022/11/14

nico🐬波待ち中

118
「共に生きる」何度この言葉が出てきただろう。同じ国に生まれ同じ赤い血の流れる”人”なのに、なにかと区別したがる人の弱さを思い知る。己の地位を保つため、それを妨げる者を一方的に虐げる人の強欲さに胸苦しくなる。多種多様な人が共に生きる、そんな境のない世がきっと千年の後には出来ているはず、と期待を寄せた桜暁丸。残念ながらその期待には応えられていなくて申し訳なく思う。最後の最後まで熱き心を失わなかった先人たちに思いを馳せ、胸の奥をぎゅっと掴まれたまま頁を閉じた。彼らの魂の炎は、決して消えることはないと信じたい。2021/03/01

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