ハルキ文庫<br> 破天の剣

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ハルキ文庫
破天の剣

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  • サイズ 文庫判/ページ数 444p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784758439497
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

群雄割拠の戦国時代、九州は薩摩の戦国大名・島津貴久の四男として生まれた家久は、若年の頃より「軍法戦術に妙を得たり」と評されるほどの戦巧者であった。だが兄弟の中で家久だけが母親の違う出自の為に深い懊脳を抱えていた。家久はその思いを払拭するかのように大友宗麟、龍造寺隆信といった九州の名だたる大名と奮戦を繰り広げ、島津の九州統一の夢に奔命する。しかし、天下人・豊臣秀吉とその弟・秀長が率いる大軍が島津家の前に立ちはだかる―。島津家の知将・島津家久の波乱に満ちた生涯を描く、第十九回中山義秀文学賞受賞作、待望の文庫化!!

著者等紹介

天野純希[アマノスミキ]
1979年生まれ。愛知県名古屋市出身。愛知大学文学部史学科卒業。2007年『桃山ビート・トライブ』で第20回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2013年『破天の剣』で第19回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

319
面白かった。島津四兄弟は今まであまり興味を持っておらず、特に家久などはかろうじて名前を憶えていたレベル。そういう武将でこんなに楽しい物語を紡いでもらえると、すごく目新しい。人物造形も、司馬遼太郎や山岡荘八では絶対にないような、現代的な感性がある。他作品でもそうだったが、登場人物に、今風の精神的な幼さみたいなものがあり、そこがとても新鮮に映る。後半では家久も40代になっているのに、話し方などはとてもそう思えない。戦略の面白さなど、水際立って表現されており、天才性を強く印象づけられている。2020/06/30

yoshida

150
朝鮮征伐で鬼石曼子と畏怖された武勇を誇る島津家。島津四兄弟による九州制覇と豊臣秀吉に屈するまでを末弟の島津家久を主人公に描く。家久は諸国を歴訪し天賦の軍才に磨きをかける。また上方の合戦で鉄砲の効果的な用法を習得。帰参後は伊東家、大友家、龍造寺家らの九州の大名を討つ。冴え渡る釣り野伏せ。寡兵で大軍を破る家久の軍略。秀吉の九州征伐軍25万の兵力に島津家は屈し家久は毒殺される。側室の子である事に悩む家久。四兄弟の苦悩と成長。兄達に褒めてもらいたかった家久の純粋さ。新たな島津家が見られた爽快かつ哀愁ある名作。2016/06/21

巨峰

70
天野さんの歴史小説は本当に外れがない。司馬さんの後継の可能性を感じさせる唯一の人。この小説は島津四兄弟の末弟家久を主人公に九州の動乱を描いたもの。歴史小説として特筆すべきは、大友宗麟との戦い、そして、龍造寺隆信を打ち取った沖田畷の戦いをしっかりと描いていること。惜しむらくは、長曾我部を描いた作品で戸次川の戦いをすでに描いているためか、ややページ数が少なかったこと。それから、若い時に上洛している史実をもっと生かしてほしかったことくらいか。今後島津家を描いた歴史小説では初めの選択肢となるべきもの。2015/12/19

ずっきん

68
軍神と名高い島津四兄弟の末弟、家久の生涯を描いた歴史ロマン。頭角を現していく家久を軸に、綴られる島津家の面々の心情の繊細さ。戦のシーンの躍動感と艶やかさ。その絶妙な緩急にぐいぐいとページを捲らされた挙げ句、今度は行く末に辿り着くのが嫌で幾度も本を閉じる。ああ、もう、こんなの読まされたら四兄弟の大ファンになってしまうではないか!(光秀ごめん)清々しく心を打たれる物語だった。戦国九州白痴ゆえ、より楽しめたのだとは思うけれど、天野さんの歴史物はすごく美味しい。歴史小説に苦手意識を持っている人にも是非にと薦めたい2018/12/23

タツ フカガワ

52
久しぶりに戦国小説の醍醐味を味わった一冊です。戦国大名が群雄割拠するころ、九州薩摩では島津義久のもと四兄弟が大隅・日向を平らげようとしていた。なかで末弟家久の凄まじい戦巧者ぶりを軸に、秀吉の九州遠征までを描いた物語。戦場にしか自分の居場所がないと苦悩する家久の人物像が魅力的で、彼が采配を振るう“高城の戦い”“沖田畷の戦い”の迫力にも圧倒されました。2020/11/30

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