ハルキ文庫
警官の紋章

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  • サイズ 文庫判/ページ数 435p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784758434751
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

北海道警察は、洞爺湖サミットのための特別警備結団式を一週間後に控えていた。そのさなか、勤務中の警官が拳銃を所持したまま失踪。津久井卓は、その警官の追跡を命じられた。一方、過去の覚醒剤密輸入おとり捜査に疑惑を抱き、一人捜査を続ける佐伯宏一。そして結団式に出席する大臣の担当SPとなった小島百合。それぞれがお互いの任務のために、式典会場に向かうのだが・・・・・・。『笑う警官』『警察庁から来た男』に続く、北海道警察シリーズ第三弾、待望の文庫化。(解説・細谷正充)

内容説明

北海道警察は、洞爺湖サミットのための特別警備結団式を一週間後に控えていた。そのさなか、勤務中の警官が拳銃を所持したまま失踪。津久井卓は、その警官の追跡を命じられた。一方、過去の覚醒剤密輸入おとり捜査に疑惑を抱き、一人捜査を続ける佐伯宏一。そして結団式に出席する大臣の担当SPとなった小島百合。それぞれがお互いの任務のために、式典会場に向かうのだが…。『笑う警官』『警察庁から来た男』に続く、北海道警察シリーズ第三弾、待望の文庫化。

著者等紹介

佐々木譲[ササキジョウ]
1950年札幌生まれ。『鉄騎兵、跳んだ』でオール讀物新人賞、『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞、『廃墟に乞う』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

134
道警シリーズ第3弾で10年ぶりの再読でした。改めて読み返すと1作目から地味に結構話が流れていて、つながりが再確認できました。本作は1作目から2年の月日が流れている設定ですが、扱っている事件は1作目の洗い直し的な展開です。道民としては懐かしい?洞爺湖サミットを舞台にしている点も、なかなか時代を感じさせてくれます。警察小説としての展開自体は地味っぽいので少し忍耐?が必要かもしれません。相変わらず「佐伯」と「小島」の間柄にやきもき?してしまいます。とりあえず’郡司事件’はいったん終了的な感じで、新たな展開です。2018/05/29

ノンケ女医長

109
凄まじい小説だった。若い警察官が、制服を着たまま、拳銃を所持したまま勤務中に失踪。知らせを聞いた所属長は戦慄し、憤りを露わにする。警察本部長が「いちばんいいのは、この巡査が自殺してくれることだな」と会議で発言するほどの非常事態。警察官人生を棒に振ってでも、復讐しようとした決意は熾烈だ。巡査が警察学校時代、夕食を食べている同僚へフォークを突き立てようとした衝動性は、もっと丁寧に共有されるべきだった。事件の結末も合わせ、すっきりとしない読後感は、多くの警察小説ファンがどう思うのだろう。これは、何度も読みたい。2023/05/16

ふじさん

95
道警シリーズ第3作目。来る洞爺湖サミットに備え、警備計画が始動したが、佐伯と新宮は暇な日々を、小島は殺人犯逮捕の功績が認められ、来道する大臣のSPの大任を仰せつかる。佐伯は、愛知県警からある情報をきっかけに、2年前の覚醒密輸事件がでっち上げた可能性に至る。佐伯はわだかまりの残っていた郡司事件、中古車輸入事件に決着を付けるために、津久井は父親を自殺に追い込んだ元道警本部長の命を狙う日比野の行動を阻止するために全力を尽くす。警察社会の非情さやそれぞれの人々の複雑な思いが巧みに描かれており、面白かった。 2023/02/04

かずよ

93
シリーズ三作目で佐伯、津久井、小島の別々の任務案件から一つの事件に繋がるといったパターンが読めてきました!現実には警察官僚ここまで腐ってないよねと願いながら、四作目「巡査の休日」にいきます!2014/02/10

tengen

88
道警シリーズ第3弾。道警スキャンダル3部作の完結編の様です。知らずに読んでましたが、前2作の事件がこれでもかと違う形で暴かれてゆきます。クライマックスの当日は手に汗握りましたが、そこまでが説明に終始し長かった。2013/07/15

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