内容説明
あたしは愛されるために生まれてきた。そして愛するために…。人形愛好家の佑里子は人形の気持ちがわかるという不思議な人形修理師と出会う。しかし、この出会いが佑里子を思いも寄らぬ復讐の惨劇へと巻き込んでいく…。人にあらぬ物魂の憎しみが巻き起こす恐怖の殺人事件。その果てに待っているのはいったい!?新鋭が描く異色人形ホラー。
著者等紹介
桐生祐狩[キリュウユカリ]
1961年、長野県生まれ、高校卒業後、上京。演劇活動を始め、戯曲を執筆する。2001年、子供たちの瑞々しい描写が評価された『夏の滴』にて第8回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞し、デビュー
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感想・レビュー
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Yu。
21
‥ひとり、そしてまたひとり‥ 一体なぜ彼らは殺されなくてはならないのか、しかもこれ以上ない残虐な方法で。。ヒトもモノも恨み辛みの恐ろしさ一緒だね‥ いや モノであっても元々はヒトの魂が入り込んだものだろうからまあ一緒か(๑¯ω¯๑)2019/07/23
ちぇん、
2
“人形”を題材としたホラー中編。ストーリーが単純な割に描写はこだわりがあるのかやけに事細かく、どこかちぐはぐで中途半端な印象を受ける。まぁハルキホラー文庫っぽいと言えばしっくり来るが。 桐生祐狩は基本的には長編作家で、短編や中編では尺が足りず本領を発揮できないのだと思う。2005/06/19
秋津
1
人形が大きな鍵となる話。なんとなく消化不良というか、登場人物が個性的だったので最後の終わり方が勿体ないような。2011/12/25
正しい口内炎の治し方
1
浮世離れした個性溢れる登場人物たちなのにまったくクドさが感じられない。描写不足なのでしょうか…どれも明確なイメージを持てずに終わりました。それに「危機感」がまったくない。順番に殺されていくのが分かるのになぜ落ち着いてる?もっと追い詰められて、取り乱してもいいのになあ…。2010/01/20
永山祐介
1
この人の他の小説(剣の門、夏の滴)を読んだときの印象に比べ、随分と「普通のホラーだなあ」という感じがしました。2004/08/17