ハルキ文庫
斗宿星―田釐子・成子伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 386p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784758431095
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

紀元前五〇〇年、南方では、呉越と楚の勢力が均衡し、中原では、晋を中心に宋、陳、魯などが、権謀術数の前哨戦を繰り返す時代。それは、孔子ら儒者が新興宗教さながらに諸国を巡り歩く時代でもあった。春秋五覇として台頭した斉の桓侯・姜小白の末裔が、その勢いを失いつつあった時、斉の中で、貧農たちを救い善政を敷く、大夫の名が噂される。その大夫こそが、のちに下剋上の戦国を制し、田氏斉を築くことになる田乞、田常、後世に田釐子、田成子と呼ばれる父子だった―。気鋭が描く長篇歴史小説。

著者等紹介

塚本青史[ツカモトセイシ]
1949年倉敷市生まれ。同志社大学卒業。イラストレーターとして活躍の後、96年長編小説『霍去病』を発表して注目を浴びる。以後、中国歴史小説『白起』『呂后』、現代ミステリー『水無月祓』『業平の窓』を意欲的に執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

48
中国春秋戦国時代の歴史は宮城谷昌光さんの小説を沢山読んだけど、この小説はその隙間を埋める作品としてなかなか興味深かった。ただ、古代中国の歴史を舞台背景にした小説を初めて読む人にはきっとハードルが高かったのではないだろうか。2020/12/17

ランスロット

4
スポットライトをあてた田乞・田常の時代は、かなりの重要な人物が同時期にいたことがわかる。呉王 夫差、越王 句践や伍子胥。斉の晏子。そしてなんといっても孔子・陽虎。しかし孔子の扱いはすごい。田乞・田常および斉からの見方なので、ちょっと普通では考えられない人物眼です。そこは注目点です。2012/07/24

BIN

3
春秋戦国時代の強国である斉を羌氏から簒奪を成すことになる田乞・田常親子を中心に描いた作品。といっても主に周辺国、特に人の心のすきを突く宗教家孔門の暗躍が目立つ。なかなか面白いのだが、儒教が嫌いなので個人的には微妙。伍子胥の最後の捨て身の策を深謀遠慮に見せたいんだろうが、無意味としか思えないところが気になった。それにしても田乞・田常があまり目立たない。2013/05/09

sgnfth

0
孔子の扱いが意外で面白かった〜2009/08/01

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