内容説明
地球文明圏は地球外知性体が宇宙航法を入手したことで戦乱期を迎えた。目的人格に率いられたセントールに地球勢力は退却を余儀なくされる…。外文明支援省を離れた司が導くオセアノにも戦火が迫る。そして銀河諸文明に介入してきた超知性体の存在を知ったオセアノ人は何を選択するか?異星文明間の争いの中、移ろいゆく文明の真実を求めて生きる人々を描くハートフル文明育成SF、感動の完結篇。
著者等紹介
小川一水[オガワイッスイ]
1975年岐阜県生まれ。男。中篇『リトルスター』でデビュー後、『まずは一報ポプラパレスより』『こちら郵政省特配課』などを発表。宇宙作家クラブ会員
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感想・レビュー
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miroku
19
〈3〉から急に盛り込み過ぎだと感じたが、やはり編集部の要望ありか・・・。最後でドタバタした感じになってしまったのが残念だが、本当に面白かった♪2017/05/28
ひさか
11
2003年11月ハルキ文庫刊。シリーズ4作目。完結編。最終巻は、予想もしない大きなスケールの展開になり、582年に渡る物語が、大団円を迎えた。楽しめました。2020/08/17
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
10
未開の星野知性体を神の視点で文明を育成するというシミュレーションゲームを小説にすると、こんなに面白くなりましたという傑作。というか、文明を育てるのと、戦略も含めてこの世界設定で面白いゲームが出来そうだなぁ。まぁ、ゲームが出来てもこの小説の面白さには敵うまい。伏線を生かして、心温まるエンディングに、日本のSFにまだ読んでない傑作はたくさんあるんですね。読んでない人は読むべし。2010/11/13
まつじん
4
一巻目でおかしいと思ったトコはこのラストへの伏線だった訳ですか。やりますなぁ。未来肯定型の明るいSFですね。2010/05/10
redmove
3
パーパソイドに誘導されたセントールと自らの意思で地球に敵対することを決めたスワリス&ヒキュリジが地球文明に攻め込む過程とその裏に存在する超文明に対抗するために動く人々を描く。導きの星シリーズ第4弾。最終巻。 なるほど、こうゆう展開か。壮大な話で面白かった。でも、これなら、さらに上位…ってこともあり得る?宇宙の寿命を考えると難しいか。でもビックバンすら制御するなんてことも…。何はともあれ面白かった。小川氏の作品はツボにはまるなぁ。2014/12/13