内容説明
愛媛県警の刑事・大鷹鬼平は、プライベートでの旅の途中、天草の玄関口である三角で八尋雪枝と名乗る女性と出会った。雪枝は、御所浦でフグ養殖を営む家へ嫁いだ友人に会いにいくという。だが、鬼平と同宿した旅館で、友人の夫に呼び出された雪枝が行方不明に―。翌日、絞殺体となって海で発見される雪枝。地元で浮かび上がるトラフグの養殖で使用されたホルマリンによる被害の実態。さらに、東京で農林水産審議官が殺されたとの情報が入ってきた。警察庁広域捜査官の宮之原警部に協力を要請した鬼平は、雪枝の死の真相を追うが…。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年大阪生まれ。浅草の劇団「新風俗」「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。その後、小説クラブ新人賞受賞を契機に作家活動に入る。近年は、宮之原警部を主人公とする旅情ミステリーで好評を博している
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感想・レビュー
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depo
1
図書館本。警察庁宮之原警部。2022/12/22
しーやん
1
九州天草を舞台にした殺人事件。から関東へいどうするのですが、九州編は素晴らしかった…しかし関東へ移動してから急にペースが変わると言うか。前後で読むスピードも変わってしまった一冊。地名や観光地がそのまま小説の舞台になる事は普通だけど、鉄道会社は分かるけど、その他に出てくる企業名がそのままリアルに存在する企業ってのは小説では珍しい。もちろん関与する企業はフィクションだけど、これは良いのか?って逆の意味でハラハラドキドキ。大昔ではなく最近書かれた本だけに余計に疑問になってくる一冊。中身と関係ない感想だけど。2022/07/31