ＢＥＡＭ ＣＯＭＩＸ エマ 〈６〉

森薫（漫画家）

エンターブレイン（2005/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 180p／高さ 19cm
• 商品コード 9784757724037
• Cコード C0979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[佐々陽太朗（K.Tsubota）]

そうくるかっ！　物語を紡ぐ者ってのは悪魔の心を持っている。登場人物に平気で試練を与えるのだ。人の恋路を邪魔するのだ。そんでもって、純真な乙女（エレノア）を泣かせてしまうのだ。この装画を見よ。悪魔の黒だ。あぁ、エレノアがいじらしい。エマはどうなる。ウィリアムよ、何とかしろ！　（あ、これは森薫氏にお願いすべきか・・・）

2012/12/18

[エンブレムＴ]

ドロテア夫人の入浴シーンに５ページ！（笑）その直後にあそこまで緊張感溢れる展開が待ってるなんて！まぁ、表紙からして不穏な気配ではありましたが・・・。誰もが皆、自分にとって正しいと思う道を進んでいる。でもそこにあるのは、世間での力関係がそのまま個人の我を通すチカラとなっていく恐ろしさ。チカラを持たざる者・エレノアの涙が哀しく、涙さえ流せないエマの絶望はどこまでも深い。同じ夜を全く違う状態で過ごす人々の様子を、言葉無く同時に並べていくのは漫画ならでは。その見せ方の鮮やかさには、思わず感嘆のタメ息が漏れました。

2011/02/01

[しゅわ]

【図書館】急に読みたくなって、数年ぶりに再読中。決心をしたウィリアムは、エレノアとの婚約解消を申し出て…表紙のくら～いエマでもわかるように、怒涛の展開の巻です。子爵の「退屈なものです」の言葉、こわすぎ（涙）　いままで、甘ちゃんで流されてばかり…だと思っていたウィリアムの父親との喧嘩は圧巻ですが、そんなふうになるまえにエレノアにプロポーズするなよ！とツッコミ。洋服を一生懸命選んでいるエレノアがめちゃくちゃかわいいだけに、ただ恋をしていただけの彼女がかわいそうになってきます。

2013/03/08

[はつばあば]

表紙を見ただけで暗雲が垂れ込めている。恋なんて右に向くか左に向くかわからんものより、昔ながらの仲人さんをたてての結婚がいい。ウイリアムの親父もオヤジだがキャンベルも・・。ウイリアムに振り回されているのはエマかエレノアか。エレノアも傷ついただろうがエマもどこかへ連れ去られた。男って云う奴は度し難い

2018/06/05

[夜梨＠灯れ松明の火]

表紙が怖い。内容も…怖い。まさかそんなことまで！エレノアがちょっとかわいそうになりました。

2012/05/30