内容説明
500人の命を預かる、プロフェッショナル・マネジャー。仕事の本質を語る。
目次
第1章 雲の上の職場から
第2章 フライトはプロジェクトである
第3章 パイロットという非日常
第4章 マニュアルと情報処理と
第5章 チームワークには「自由」という空気を
第6章 技術を伝承するために
第7章 フライト・シミュレーション
第8章 ビジネスリーダーとしてのパイロット
著者等紹介
坂井優基[サカイユウキ]
国際線ジャンボジェット機長
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るるぴん
3
乗客の命を預かる機長の仕事術。天気予報を読み、上空の天候を想像し、過去の経験や事例を参考に、どんな飛行をすべきか、燃料はどれくらい必要か?故障が起きたらどう行動するか?など予め想定し搭乗プランを練る。その時点で仕事の9割が終わっているそうだ。飛んだら瞬時の判断の連続。機長は副操縦士はもちろん、他のクルーとのコミュニケーションが円滑にできる性格で、また冷静な判断力を持ち合わせていなければ務まらない。最終判断は機長なのだが、「俺流」なんていう人は最も機長に向いていない。他のビジネスジャンルにも役立つ内容だった2022/11/07
0363
3
この本を読むと、機長という仕事がいかに多岐にわたる役割を果たさなければならない大変なものなのかということがわかります。 それ由に、飛行機を飛ばすために積み上げられてきたノウハウは、どんな職種にも応用できる「仕事の集体成」といっても過言ではないでしょう。 その一方で、優しく語りかけるような文体からは、著者の人柄の良さを感じます。これもまた機長として重要な資質の一つなのかもしれません。 この本を一度読んでしまったら、飛行機に乗る度にフライトに関わる多くの人たちへの感謝を思わずにはいられないでしょう。2013/02/13
B.J.
2
●質問の仕方:Yes Noで応えられる内容としないことで、回答者の理解度を確認する。 ●機長の仕事で一番大事な仕事:飛ばないという決断。 ・・・本文より2020/02/26
たまネギ子
0
飛行機のパイロットという私の人生において絶対に交わることがなさそうな人種は、何を考えているのかなと思って読んだ。想像通り、エリートという感じ。食事のリスク管理、マニュアルの作り方、子供を病院に連れていく基準などの豆知識が面白かった。2016/07/14
Seigo Ito
0
優秀なパイロットとはその操縦技量を使わなくて済むような判断力を持ったパイロットである2016/03/19