無限の本棚―手放す時代の蒐集論

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757224599
  • NDC分類 790.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「コレクションの鬼になれ。僕が『蒐集』の文字を使うのは、文字に鬼が入っているからだ!」
蒐集にとりつかれ、50年の人生から導き出された驚愕のコレクション論!
何も集めないコレクター、溜め込むことから開放された「エアコレクター/エアコレクション」とは?

子供の頃から、常に物を集めていた。
集めるという行為が好きで、蒐集が趣味ともいえよう。
集める対象も増えれば、物も溢れかえる。
だが、収納スペースも、家計も家族も気になる。
手放しては集め、集めては手放すを繰り返した。
そして、物欲は無くなったと思った。
なのに集めている。
蒐集欲は物欲だけではなかったのだ。その正体とは……?

もう、収納スペースも、家計も家族も気にならない。収集欲は物欲だけじゃない。
物は何も集めない「エアコレクター」。
日本一ブックオフに行く男が語る、無限に集められる「エアコレクション」とは?

この世に集められていないものなどない。
途方もないコレクション論のはじまり。

─ガタガタ言ってると集めるぞ、コノヤロウ!─

第一章 古本屋はじめました
 店の名前はマニタ書房
 古本屋になりたかった
 妻が夢を叶えてくれた
 古本屋をはじめるには?
 物件探しとダンジョン設計
 店づくりの日々

第二章 コレクター人生
 はじめてのコレクション
 漫画を集める
 蒐集のテーマを見つける
 運命を変えた中古レコード
 Eさんとの思い出
 集めては飽き、飽きては集め
 ジッポーライターを集めては手放す
 野球カードを集めては手放す
 野球カード男、ダムカード男になる

第三章 コレクターという人種
 集めずにいられない人たち
 コレクターの衝動
 集めたくなる理由
 日本一のコレクターになるために

第四章 エアコレクターの地平
 物欲が消えてしまった!
 物欲がふたたび復活した?
 コレクションの本質
 エアコレクターとは何か
 エアコレクションの実例

第五章 ブックオフの愉しみ方
 ブックオフとの出会い
 ブックオフでのセドリ
 日本一ブックオフに行く男
 ブックオフをツアーする

第六章 無限の本棚
 電子書籍の時代
 マニタ書房の日常
 マニタ書房の棚
 永遠に本が買える生活

【著者紹介】
とみさわ昭仁(とみさわ・あきひと)1961年8月、東京都墨田区両国生まれ。ライター、ゲームプランナー、漫画原作者、古書店主。神保町で特殊古書店「マニタ書房」を営みながら、書評や映画評、酒場探訪を中心に活動するフリーライター。ゲーム、映画、古本といった分野に詳しく、「日本一ブックオフに行く男」としても知られる。著書に『底抜け!大リーグカードの世界』(2000年/彩流社)、『人喰い映画祭【満腹版】』(2010年/辰巳出版)、『人生のサバイバルを生き抜く映画の言葉』(2012年/美術出版社)など。ゲーム作品では、『メタルマックス』(1991年/データイースト)、『ポケットモンスター ルビー・サファイア』(2002年/任天堂)、『桃太郎電鉄WORLD』(2010年/ハドソン)など、数多くの大ヒット作にプランニングやシナリオで参加している。

内容説明

子供の頃から、常に物を集めて生きてきた。集めるという行為が好きで、蒐集が趣味ともいえよう。集める対象も増えれば、物も溢れかえる。だが、収納スペースも、家計も家族も気になる。手放しては集め、集めては手放した。そして、物欲はなくなったと思った。なのに集めている。蒐集欲は物欲だけではなかったのだ。その正体とは…?日本一ブックオフに行く男が語る、無限に集められる「エアコレクター」とは?蒐集にとりつかれて50年の人生から導き出された驚愕のコレクション論!

目次

第1章 古本屋はじめました
第2章 コレクター人生
第3章 コレクターという人種
第4章 エアコレクターの地平
第5章 ブックオフの愉しみ方
第6章 無限の本棚

著者等紹介

とみさわ昭仁[トミサワアキヒト]
1961年8月、東京都墨田区両国生まれ。ライター、ゲームプランナー、漫画原作者、古書店主。神保町で特殊古書店「マニタ書房」を営みながら、書評や映画評、酒場探訪を中心に活動するフリーライター。ゲーム、映画、古本といった分野に詳しく、「日本一ブックオフに行く男」としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

79
東京で「マニタ書房」という古書店を営む著者、彼が子供のころからコレクションしてきたもの、それを集めるに至った経緯。エアコレクターという意味。後半はブックオフとそこでの本の選び方が書かれている。蒐集のほうで面白かったのは集めては飽き集めては飽きというところだ。なかなか集めたものをあっさり手放すということは難しいと思った。ブックオフでのせどり法も出ていたが私にはあまり関係ない。やはり前半の蒐集歴の話はかなり面白かった。おすすめ、図書館本。2016/05/29

akihiko810/アカウント移行中

27
拾い読み。様々なジャンルのコレクション遍歴を持つ著者がコレクターの生態と蒐集欲の正体の考察などを綴った本。 印象度B  古本好きが高じて「マニタ書房」という古書店店主になってしまったらしい。「日本一ブックオフを訪れた男」を自称。しまいには、「エアコレクター」と物を蒐集するのではなく、ひたすら情報を収集・整理するコレクター概念を提唱。手軽でいいな(笑) 自分は、古本漫画以外の物欲がないのだが、古本はまさしく「一期一会」なので増える一方。断捨離なんてできません2023/06/25

detu

24
本について語られているのかと思ったが、著者の蒐集癖の遍歴書だった。あまり好みではなかった。2018/07/24

阿部義彦

22
著者は私と同じ歳でゲームに詳しく有名なゲームのシナリオにも参加しており知る人は知る存在です。コレクターになるにはきっかけが切手と鉄道だそうですが、私も小学から中学にかけて切手を集めてました。しかし著者のようにコレクターにはなりませんでしたが。絶版漫画から始まり歌謡曲のアナログ盤、そして古本屋を開くに当たり著者はエアコレクターという概念を発見します。それは物のデータだけを写真などでネットに蒐集すると言う場所を取らない記憶の記録という画期的なものでその為に本書を著しました。ここに至るまでの戦いの記録。2016/03/26

チェアー

18
自らのコレクター道の歴史を振り返り、たどり着いたのが「エアコレクター」!モノの所有から蒐集を切り離す、それは究極のコレクターかも。自分の古書店に置いたコレクションが買われるスリリングさのくだりは、経営者とコレクターの気持ちが入り交じって面白い。2016/05/18

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